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icon ラリー2日目(2004.05.25、パトラ〜オリンピア)
   

 大急ぎでセットアップし、10:30に出走。昨日、ほとんど走れなかったサンレイクにとっては、今日がラリー初日に等しい。
 ドライバーは昨日無念の涙を飲んだ高橋である。今日のコースはパトラから旧跡オリンピアまでの山岳コースで、長い上り坂が心配される。

 モーターを交換したサンレイク号は快調に滑り出す。トルクが弱いため心配された高速道路への立体交差の坂道もなんなく登り、時速70〜80kmで巡航する。その後も上り坂は難なくクリアし、最初の中間ゴール地点に辿り着いた。

 そして初めてのスペシャルステージとなった、SS3。
 太田氏、平澤からは、急造したシャフトの耐久性を心配し、あまりスピードを出さないようにとのコメントがあったが、昨日の鬱積がある高橋は、山岳コースを時速90Km/hを超える速度で一気に駆け抜けた。

無事坂道を登りきったサンレイク号
無事坂道を登りきったサンレイク号
初SSの順番待ち

 その後、標高700mを超える最高地点を無事に通過、更にSS4もこなし、残るは下り坂のみとなった。
 オリンピアへの下り道は、回生ブレーキ(モーターを発電機として利用)を使用し、電力を蓄えながらゆっくりと坂道を下る。

 オリンピア遺跡の横を過ぎて、15:00頃、本日のゴール地点へ。
 無事完走し、他のチームのクルーやオフィシャルの皆さんが祝福の拍手で迎えてくれる。感激のゴールを迎える。

 
icon ラリー3日目(2004.05.26、オリンピア〜パトラ)
 
 

 ラリー3日目はオリンピアから前日の出発地パトラへ別ルートで戻るコース。 この日のコースは海岸沿いの高速道がほとんどで極めて走りやすいコースである。
  ドライバーは平澤に代わり、海沿いの美しい景色を背景に高速道路を安定して走行。しかしこの日は海沿いである為か風が強く少し煽られる事も有ったが順調に走行した。

料金所の順番待ち
ゴール、パトラは近い
料金所の順番待ち
ゴール、パトラは近い

 SS5は、平らで殆ど直線のコース、借り物のモーターであるため無理はせず最高速100Km/h程度で走る。SS6は、海沿いのワインディグコースで、これはラリー初日にも使われたコースである。
 他チームはコースを理解しているが、サンレイク号にとっては初めてのコース、ここも安全に走行し無事にパトラへ帰還した。

 サンレイク号が到着した後に、パトラ大チームも到着し歓声が取り囲む。
 出迎えに来てくれていたマスターに無事到着の報告し、しっかりと取り付けられているシャフトにマスターも満足そうである。パトラ大メンバー曰く、「彼が作った部品は決して壊れない」。

感動の再会
感動の再会

   
icon ラリー4日目(2004.05.27、アンティリオ〜デルフィ)
 
 

 本日の出発地点は パトラの対岸にある港町アンティリオ。 パトラからフェリーに乗せて出発地点まで自走で移動する。8:30移動開始が予告されたが、実際には8:00頃から動き出した。フェリーは揺れも小さく、ハンドブレーキと車止めだけでOKであった。

 9:45対岸に到着し、11:30スタート、出発地点は港の一角で風が強く潮を含んだしぶきがソーラーカーを濡らす。

 出発直後のコースは、小さな港町のメインストリート。今日のドライバー高橋は、狭い商店街の魚屋や八百屋の前を、町の人に大歓迎を受けながら走る。学校の前を通るときは子供たちが校庭のフェンスから身を乗りし、大人気であった。

港町の商店街
フェリーで対岸へ渡る
港町の商店街

 先導のライダーは、怪我をしてしまったサバスに代わり急遽起用されたクリスである。サンレイク号のドライバーとの息も合い、絶妙の先導役をつとめてくれている。

 サポートカーでは、「こんなに調子がよいと日本に帰りたくないですね」(太田氏)「パトラで、他のメンバーが部品加工している間、一人で車の番をしていたときは、夢なら醒めくれ、日本に帰りたいって思っていたけどね」(平澤)などの会話がなされた。

 今日のコースの前半の道はコリンティアコス湾に沿って登ったり、降りたりで景色は非常に素晴らしい。その中、極めて順調にサンレイク号は走る。

 続くSSは古代遺跡デルファイに向かう途中の山岳地帯で行われ、景色は綺麗だが非常に危険なコース。さすがの高橋も多少安全運転で攻める。
 このSSではイタリアのフツラII号は転倒、ドイツのへリオデット号もクラッシュしたと後で知る。

美しい海が眼下に広がる
山間を行く
美しい海が眼下に広がる
山間を行く

 その後、古代遺跡デルファイを目指し、標高500mのデルファイのスポーツセンターに14:30に到着。モーターさえ問題なければ難なく走れることを証明した。

   
icon ラリー最終日(2004.05.28、デルフィ〜アテネ)
 
 

 いよいよ今日がラリー最終日。
 今日のコースはデルファイの麓町イテアからアテネに戻るコース。モーターの調子は良いが、今日は最後の難関ともなる急な登り坂を含んだ長距離コース。おまけに、最後の最後には、ラリー初日に止まってしまったアテネ市内の混雑した中を走らなければならない。

 サンレイク出発予定時刻は8:30。チームきってのミュージシャン前田はスタートラインに並んで立ち、トランペットを構える。「何をする気だ?」と問うオフィシャルに、「I'll play starting signal.」と答えると「よっしゃ、そこで構えていろ」。オフィシャルはポケットからデジカメを取り出し記念撮影。
  前田のトランペット吹奏をバックにサンレイクは、アテネへと出発した。

SSでは110km/hで走行
山羊の親子が・・・
SSでは110km/hで走行
山羊の親子が・・・

 天候はすぐれず日差しは少し頼りない。9:00頃から登り道に入る。わずか13kmの間に標高650mまで登る難関であるが、トラブル無くクリア。

 のどかな田園地帯を通る一般道から高速道路に入るが、この高速道路側道で最後のSSがある。ドライバー平澤は側道を時速110Km/hを超える速度で走り抜け無事に最終SSをクリア。そして12:45、最後の上り坂。ここを超えるとアテネ市街に入る。

 高速道路はアテネ市内の混雑のまっただ中へとサンレイク号を誘う。運転は非常に荒っぽく、車の流れも速い。また、ラリー全体にいえることだが、特にアテネは工事中箇所が多く路面は最悪。衝撃で太陽パネルが割れないか、車体は大丈夫かと不安もチラつく。

道路工事がとても多い
アテネに入り交通量が増える
道路工事がとても多い
アテネに入り交通量が増える

 交通量が増え、左右から自動車やオートバイが合流してくるため気が気ではない。しかも、どの車もサンレイク号と併走し、皆が携帯電話のカメラで写真を撮り出す。なんと片手運転でカメラを構えて近づいてくるオートバイまで出現した。
 道順もわかりにくく、先導のクリスのソーラーカーへのフォローは限界に近い。クリス自身が危険に晒されている。サポートカーからは、サンレイク号に指示を出すトランシーバーに乗員全員が絶叫している状態となる。

 工事中のオリンピックスタジアムが見えてくる。ラリー初日に止まってしまった地点を横目に走り、13時過ぎにスタート地点でもあった運動公園にようやく到着。
 ゴール地点では、ゴール順にフィニッシュゲートをくぐるセレモニーが行われた。ゲートをくぐる前に、お世話になった各国チームにお礼の挨拶を行った。
 トラブルに見舞われながらも無事にゴールすることが出来た。

チェッカーフラッグ
フィニッシュゲート
チェッカーフラッグ
フィニッシュゲート
   
icon 表彰式(2004.05.28夜)
 
 

 ゴール地点アテネから旧国際空港にソーラーカーは運ばれ、帰国の準備を始める。

 エール大から借用したモーターを取り外し彼らに返す。
 エール大のデヴィッドは、「モーター本体にはダメージは無いので、このままで返してくれれば良い。取り付け金具だけが少し変形している(専用工具が無いので取り付け時に無理をしてしまった)ので、そのパーツを新調し、取り付け用の専用工具をそろえてくれれば良い。$250くらいだろう」とのこと。
 名門中の名門エール大学チームはさすがに太っ腹である。ありがたく好意を受けることにする。

エール大の皆さんと
エール大の皆さんと

 今回の海外遠征も残念ながら章典にかかわることが出来なかったが、その夜行われた表彰式に出席した。
 優勝は芦屋大学、2位はOSUと日本勢は大健闘であった。

 
icon 謝辞
 
 

 今回のギリシャソーラーカーレースのソーラーカー運送費用のために、多数の方々の寄付を賜りました事に改めて御礼申し上げます。また、大会中はご協力頂いた各国ソーラーカーチーム、特にエール大学チーム、FH-BOCHUMチームギリシャチーム及びパトラ大学と各種アドバイスを下さった日本参加チームにも御礼申し上げます。

 
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