さる5月23〜28日にギリシャでソーラーカーレースPhaethon 2004が開催されました。今回のレース参加にあたり多くの方々のご支援を賜り、チームサンレイクは無事ギリシャへソーラーカーを運ぶ事ができ、レースに参加することが出来ました。
ご支援を頂きました各位に、御礼申し上げます。
Phaethon2004は、旧国際空港でのサーキットレースを皮切りに、アテネ〜パトラ〜オリンピア〜アンティリオ〜デルフィ〜アテネというギリシャの南部都市間約800kmをラリー走行するというレースです。
サーキットレースは、国際空港跡地を利用した特設コースを1時間のヒート×2回の合計2時間で「周回数」を競う形式です。
ラリーは、長距離を制限時間内に走行する減点方式の区間と、SS(スペシャルステージ)という短距離でタイムを競う区間で構成されています。
ラリーの長距離区間では、使用エネルギーをセーブし、太陽光による発電量をうまく使って比較的ゆっくり走行し、SSでは蓄えた電力を一挙に使ってマシンの最高速を競うという形です。
長距離区間の制限時間が緩やかだったのと、充電時間が十分に取れたのでエネルギー管理的には比較的楽で、むしろマシンの最高速と運転技術、さらには耐久性を競い合うという側面が強い大会になりました。
5月23日のサーキットレースでは、予選4位という好位置からのスタートでしたが、本戦開始直後にモータ破損という致命的なアクシデントが発生しました。徹夜でモータを修理し、なんとか翌5月24日のラリーに臨みましたが、1kmあまりでリタイアとなってしまいました。しかし、その後たくさんの方々に助けられ何とかレースに復帰し、最後まで走りきることができました。
総合順位は、参加15台中11位と残念な結果になりましたが、トラブルを乗り越えゴールできたことを誇りに思います。そして、ライバルチームであるわたしたちに快く援助を申し出てくれたたくさんのチームの方々との国を越えた交流はわたしたちの心に強く残るものとなりました。
また、社内・社外の多くの方からソーラーカー運搬費用の支援をいただいておりましたことも、レースに復帰しなければ、という思いを強くし、連日の徹夜作業を乗り切ることができました。
ご支援いただきましたすべての方に、この場を借りてお礼申し上げます。 |