top
Sunlake TOYOBO・新着情報 チームについて レース結果 製作記録・レースレポート サンレイクの構造
Sunlakeロゴ ページロゴ1 ページロゴ2
line1 line2  2005 HONDA Dream Cup in 鈴鹿サーキット line3
   
  report top
  1993
  1994
  1995
  1996
  1997
  1998
  1999
  2000
  2001
  2002
  2003
  2004
  2005
    Neo概要
    製作記録1
    製作記録2
    製作記録3
    製作記録4
    鈴鹿2005
  2006
     
 
icon 8月5日 車検
 
 

 昨年の反省から今年は早めに7:00に鈴鹿サーキットに到着。
 車検の準備を早々にして並び始めるタイミングをうかがう。車検は9時から開始なのだがあまりに早く並ぶと疲れるし、遅いと延々と並ばないといけない。とりあえず、どこかが動いたらすぐに出せる状態で待機した。7:30くらいから動き始めドライバーチェックの並び順はポールをとり、車の並び順は5番目くらいをゲットした。
 寸法、視界、灯火類、配線等を含めた安全、バッテリーのチェックなど思ったよりもスムースに通過出来 その間に前の車を次々にパス。残りはブレーキテストと脱出テストを残すのみとなった。昨年のドリームクラスから車両重量は実に60kgも増加しており不安が大きかったが高橋は見事にそれらをパス。なんと1番で車検を通過出来た。
 朝10時に車検が終わったおかげで余裕が出来、アライメントチェックなど調整作業を13:00まで行い作業終了。

車検の模様
車検の模様

 
icon フリー走行
 
 

 フル装備でまともな走行はこれが初めてとなる。若干の不安を抱えながら高橋が乗りこんだ。走行自体は特に問題が無いように思えたが発電と消費エネルギーが思わしくない。

初めてのカウル付き走行
初めてのカウル付き走行

 
icon 予選
 
 

 本戦の練習のためもありドライバーは平澤。予備のバッテリーが無いので放電レートを上げたく無いのでエコノミーモードの上限20Aリミットで走り5分26秒、グリッドは真中よりも後方の24番グリッドからのスタートになった。
 予選が終わると大慌てで充電を開始。充電器の限界付近で懸命に充電を行ったが結局のところスタートまでに満充電には出来なかった。この時点ではメンバーの全員が「今回は車の性能を見極めるレース」という位置付けで考えており満充電に出来なくても「まあ、いいか?」と思っていたのだが、このことが後々大きく後悔することになった。

必死に充電するも満タンに出来ず・・・
必死に充電するも満タンに出来ず・・・

 さらに、今回の大会の為に購入したIRCのスペシャルタイヤが使えない代物であるとの情報をキャッチ、急遽ダンロップへタイヤ交換を行うことになった。
 スタート前チェックの迫っている中で大急ぎで交換。しかし明日のタイヤは無い・・・・ドタバタのPITでせっかく見学に来てくれたゲストたちに話しかける余裕すらなかった。

スタート直前のタイヤ交換で汗だく
スタート直前のタイヤ交換で汗だく

 
icon 第1ヒート
 
 

 今回もドライバーは平澤と高橋。いつもは高橋がスタートを走り平澤に交替するパターンを取っていたが、平澤がエネルギーマネージメントを判断をするため順番を変えた。当初は1時間程度で交替しようか?という案もあったが、今年の暑さでは残り3時間連続は危険であるということで1時間半で交替することにした。
 満充電に出来てないこととフリー走行の消費からLap目標は6分半くらいに設定した。グリッドが後だったのでスタート直後のLAPは6分くらいで走り徐々に目標のペースまで落とした。消費は前のチャレンジクラス優勝時の車両よりも少し良い値を示しているが、発電が思わしくなく(昨年のギリシャ遠征で割れたためか10%以上の発電量ダウン)ペースを上げられず目標集回数を39周に設定した。予定の1時間半きっかりで高橋に交替。

ドライバー交代
ドライバー交代

 その後順調に走っていたが、突如真っ直ぐに走らなくなったという連絡が入った。周回数を稼ぐため「ゆっくり走りPITに入れ」と指示を出した。PIT裏に日差しが合ったので充電しながらチェックを行うことにしてピット内を通過する形で車を止めチェックを行った。
 当初、前輪かステアリング回りと思って確認するがまったく何ともない、実は後輪のセンターロックが緩んでホイールが外れやすくなっていたのだ。
 原因不明であるがとりあえず出来る限り締めつけて送りだす。ペースダウンとPIT作業で合計14分間のロス、この時点でクラス表彰台は絶望的になった。

緊急ピットイン
緊急ピットイン

 その後目標を37周回に変更し6分前後のペースで走り当初の目標どおりのバッテリー残量にして第1ヒートを終了。
 降りてきた高橋は信じられないくらいの汗をかいていた。シャツやつなぎを絞ると大げさではなくジャアジャアと汗が地面に流れメンバーを驚かせた。
我々は灼熱のマレーシアのセパンサーキットでもソーラーカーを運転した経験があり、今回はそれに勝とも劣らない暑さであった。
 車両保管後に充電開始しながら後輪をチェックするとまたもやセンターロックが緩んでいる。締めつけミスではなく構造的な問題だったのだ。ミツバのモーターのデフォルトの回転方向は我々と逆になっておりそのため緩みやすかったものと推定された。さらにはサイドブレーキが後輪タイヤに思いっきり擦っており厚いゴムが5mmくらい削れていた。よくタイヤがバーストしなかったものだと胸をなでおろす。そう、何事もポジティブに考えよう!
 明日の第2ヒート用のタイヤが無いのでメンバーに滋賀にある研究所の倉庫まで取りに帰ってもらうことになった。しかし新品のタイヤが残っている保証は無い。本番のフレッシュタイヤが無い?またまた追い詰められてしまった。

 
icon 充電
 
 

 バッテリー保管解除は朝10時 もう表象台の可能性は無いので気が抜けており他チームが必死にバッテリーを運ぶ中、てくてくとのんびり歩いて運ぶ。
 天気が良いので結構回復しそうなのだが、実質的発電量が同クラス他車よりも劣るSunlake号にとっては天気が悪いほうがありがたいくらいだ。そんな発電量でもまあまあの回復を見せた。

必死に充電する
必死に充電する

 
icon 第2ヒート
 
 

 スターテイングドライバーは昨日と同じく平澤。

スターテインググリッドで記念撮影
スターテインググリッドで記念撮影

 絶好のソーラーカー日和で発電量も多いので当初41周回を目指していたが、未だ余ると言うので目標を42周回に変更。5分45秒くらいで快調に飛ばす。
 上位3チーム芦屋大学、OSU、オーロラは信じられないくらいのスピードで追いぬいていく。抜いていくほうも大変だろうが抜かれるほうもすごく恐い。
 なんせ、バックミラーに見えたと思ったらすぐに追いぬかれるので実質上避けようが無いのだ。
 そうこうしているうちにチャレンジクラス3位のバカボンズをLAPした。バッテリー残量はSunlake号のほうが余裕がありそうだが、いかんせん昨日4LAPされているので可能性は無い。昨日のトラブルが悔やまれる。

 第1ヒートと同じく1時間半で高橋に交替した。時を同じくして急に天候が悪くなり、発電量が劇的に減ってしまった。
 メンバーは必死にインターネットで天候予測を行うが、天気は結局結果論なのであまりあてにはならない。高橋から遠くの雲で雷が光ったと連絡があり、ペースを落とすことにした。
 このまま雨が降らない程度に天気が悪ければひょっとして表彰大の可能性もあると思い、「そのためには止まらないことが絶対条件」と言うことでかなりペースを落として走行。その期待は見事に裏切られ途中から天候は回復してしまった。
 再び6分を切るペースに戻したが、順位にはまったく関係無く総合11位、クラス4位でチェッカーを受けた。
 クラス3位の車とは2LAP差であり第1ヒートのトラブルが無ければ十分に競争出来たと思われる。

 PITには研究所の新入生達が見に来てくれ、充分にソーラーカーレースの楽しさを理解してもらった様子でメンバー達にはそれがなによりもうれしかった。

見学に来てくれたみんなも入れて記念撮影
見学に来てくれたみんなも入れて記念撮影

 表彰台に上るという目的は達成できなかったが、一時は出場すら危ぶまれたことを考えると今回の成績は納得の結果である。苦労して製作したSunlakeNeoは2002年にクラス4連覇した車両よりもさらに消費エネルギーの少ない車になった。シェイクダウンでこの性能なので今後の改良が非常に楽しみになる。

 
 
 
line1 line2
ページトップへ
line3

トップ 新着情報 チームについてレース結果製作記録レースレポートサンレイクの構造


Copyright TEAM SUNLAKE. All rights reserved.
お問い合せ mail to :satoshi_maeda@toyobo.jp

"The Place in the Sun" トップへ

SUNLAKE Original website
2014.08.20 renewal open