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車検 |
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今年のSunLakeも過去5年間そうして来たように車検一番を目指してピットを出た。ドライバーは昨年と同様、平沢と高橋である。
今年はヒート中にドライバー交代が義務付けられているため、それぞれ共通の重りで済むように、各ドライバーには体重調整を予めお願いしていた。
その甲斐あってドライバー重量チェックは難なくクリア。
今回一番心配していたのはウインカーであった。空力特性を重視し、極めて薄く小さくしたため、非常に見辛くなってしまったからだ。これも、若干の修正は必要であったが無事通過。
最後にブレーキテストも終了し、ゼッケンが貰えると思っていた矢先、「では、脱出テストをします。20秒以内に脱出して下さい」とのオフィシャルの一言。居合わせたメンバー全員絶句!
しかし、焦りながらも当チームのエースドライバーである平沢は10秒で無事脱出。
今年も一番でゼッケンを貰い、好スタートを切った。
(ここまでは例年どおり) |
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予選 |
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今年はエンジョイクラス(480w以下)4時間耐久とドリーム&チャレンジクラスの8時間耐久に分かれたため、実質的予選落ちの車両はない。
しかも、当日は台風の影響を受け風が強い日であったため、特に順位にはこだわらず、ドライバーの気持ちよく走ることのできる速度で走るよう、ピットから指示が出されていた。
結果として5分5秒と昨年より20秒程度遅いタイムであったが、他チームもあまりペースアップはなく、総合7位クラス5位と過去最高であった。 |
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本年から8時間耐久レースは4時間1ヒートが2回で行われることになった。
1ヒートが昨年より1時間も長くなり、パンク等のトラブルが心配される。昨年、我々は太陽電池を飛ばしてしまったうえに、レース終了直前にバッテリ−切れで車両を止めてしまい涙を飲んだ。
このため、今年の車の目標はたとえトラブルが多少発生したとしても1周回以上の差をつけて優勝できる車を目指していた。 |
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第1ヒート |
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ピットの作戦は車の実力を最大限に引き出すため、できるだけ均一な周回を重ねることに主眼を置いた。
しかし、翌日の第2ヒートの天候が台風の影響で全く読めず、第1ヒートスタート直前まで目標ラップを指示できなかった。
スタート直前、目標ラップを6分40秒と決めレースは開始。
ロスが大きいドライバー交代は、日射が豊富な3時よりも前に行う予定でいた。
レース開始から1時間、何事もなく順調にペースを守りドライバー交代を実施、高橋から平沢に交代する。
ピット作業は練習不足でやや手間取り2分程度かかってしまった。 |
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平沢交代後も、天気予報とは裏腹に比較的良好な日差しが得られ、当初のペースを変更することもなく更に順調に周回を重ね、3時過ぎには遂に総合3位に浮上。
監督は「何かの間違いに違いない!2度とない、この画面を早く写真に撮らねば」と順位の表示されているモニタ画面の写真を撮り出す始末。
しかし、その1時間後には、今まで全く予想だにしていない事態が起こった。なんと総合2位に!
何かの間違いではないのか? 何か我々が忘れている規定があった のでは? など疑問を抱きながら、ペースを守り順調に走行し そのまま、総合2位で第1ヒートを終えた。バッテリー残量は、レース中に
翌日の天気も同様ではないかとの意見が支配的となり、当初残量目標より やや少ない1/3であった。 |
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充電時間 |
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翌日の朝10時からレーススタートの午後1時までの間は、太陽電池による充電が認められている。予想どおり、天候は1日目同様やや雲はあるものの良い天気となった。このため、バッテリーは86%まで回復した。 |
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第2ヒート |
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第2ヒートは、2番グリットからの出走。スタートドライバーは高橋、グリーンシグナルと同時に加速し、なんとトップで1コーナーへSunLake号は吸い込まれていった。
鈴鹿レースに参加して6年目クラス優勝は狙っていたものの、こんな好位置につけるとは夢にも思っていなかった。
やや雲があったため、一時若干ペースを落としたものの、再び晴れ間が見えてきたため、ペースを元に戻し保つ。
1時間経過後昨日同様ドライバー交代。昨日は時間がかかったが、今回は約1分と素早くできた。
ピットでは「また、ドリームクラスが順位を上げて来るだろうが、気にせずNo39芝浦たいようだけを注意しよう」と考えていたが、予想に反しチャレンジクラスの上位チームはおろか、ドリームクラスの車両でさえペースを上げてこない。
ピットのコンピュータでは、まだバッテリー残量は十分あることを示しており、ペースを上げることも可能。「そんな上手くいくはずが?」。急遽、残量計算プログラムの見直しを実施、しかし、間違っていなかった。
追付かれてはいないので、無理にペースを上げることはせず、このまま走り続けることを決め、順調に走行。
残り30分を残しても、依然総合2位、昨年の悪夢が頭をよぎる。「また、コース上で止まってしまうのか?」
何事もなく、終了10分前、遂に念願のクラス優勝が確定、しかも、なお順調に走り続ける。
チェッカー少し前にホームストレートを通過、バッテリーはまだ十分に余っていたため、最後に実力を見せるため、全開で最後を走るようドライバーに連絡。
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最後の周は当チーム最速ラップを記録し、総合2位でレースは終了した。
鈴鹿のソーラーカーレースは8回になるが、チャレンジクラスの車両が総合3位以内に入賞するのは大会史上初となった。
クラス優勝を目指して開発を行ってきたが、予想以上の好成績で表彰台に昇ることができた。 |
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鈴鹿で総合入賞することを次の目標と考えていたが、今後の目標をどうするのか?
また、クラス優勝すれば引退すると言っていた監督の今後の去就は如何に? |
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