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設計 |
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遂にこの時が来た。レースに参加して10回目の挑戦でドリームクラスへの参戦である。
資金的資源が限られている為、何処に注力するかが問題である。今回は、2次電池を最新のLiイオン電池に変えることを主眼とした。駆動系はこれまでラチェット式に拘ってきたが平均速度が年々早くなり、どうしてもブレーキングを必要としなくてはならなくなってきた。
その為、ラチェット式を諦め、回生方式を採用することとした。
ボディー形状はこれまで過去5年間採用してきた流線型形状を踏襲。太陽電池を25%増量する分を載せられるよう、若干太らせることとなる。昨年まで使っていたボディーの図面は監督が作成したので、今回の図面も監督が引くこととなった。(これが後に問題を起こした) |
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新ボディ製作 |
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ボディーはこれまでと同様、スチレンボードのリブとリブの間を発泡スチロールで埋め発泡スチロールを削り出した後、表面にZylonを積層する手法をとった。
まず図面をOHP用紙にコピーしそれをOHPにて拡大投影し、それをスチレンボードに写し取り、切り抜いてリブを製作した。これは過去2度に渡るボディー作製で編み出された知恵である。
切り抜いたスチレンボードを組み上げおおよその形をを作る。この時、第1弾の問題が発生した。 |
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全てのリブを仮組みの状態で寸法を測ったところ前部に太陽電池を載せる部分の大きさが足りない。図面を引いた監督のコメントは、「うーん、やっぱり、今回の図面は自信が無かった、だから皆にメールで図面を回して、確認してね とお願いしただろう」と責任を他メンバー全員にも転嫁し始めた。結局この部分には再度図面から見直し作製し直しとなった。 |
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その後、TeamSunLake恒例となった発泡スチロールの削りだしを行い、Zylon の積層を終えボディーはほぼ完成となった。その段階で、第2弾の問題が発覚。 |
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念のためにと出来上がったボディーの全長を測ったところ、約10cmも長く仕上がっている。時期は既にゴールデンウイーク終盤、レースは7月末なので、これから、再度作り直す時間は無い。急遽、前部の長い部分を切断することになった。切断された部分は、更に、Zylonを一部剥ぎ取り、なんとか緩やかに繋がるように先端部分の発泡スチロールを削り出しを行った。当初の設計とは異なる先端形状になってしまったが、取り敢えずそれらしい形に修正した。
2度の失態が有りながら、何とか、ゴールデンウイーク中にボディーの大まかな部分は完成した。 |
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ステアリング新作 |
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昨年の鈴鹿レース車検の時に、オフィシャルから「このハンドルは来年は車検通らんなー」との心強いコメントを頂いていた為、作製し直すこととなった。
そもそも、これまでのハンドルは飛行機の操縦桿みたいなものが有るのみで、それを左右に動かすことでハンドルを切っていた。この方式を採用した当初は、運転するときに左右を勘違いし、溝にハマりそうになったりした厄介なものであったが、ドライバーの平澤、高橋には、既に親しんだものである。 |
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しかし、レギュレーションの変更には逆らえない為、遂に普通のハンドルに変更した。もともと、軽量化と省スペースのために操縦桿式を採用していたが、通常形態のハンドルにすることは、スペース上かなる苦しいものとなった。また、ステアリング切れ角は非常にシビアになり、ちょっと動かすだけで曲がってしまうものとなった。 |
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ポリマーリチウムイオンバッテリー |
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ドリームクラス参戦の目玉は、なんと言ってもポリマーLiイオン2次電池である。今回は芦屋大学様のご協力で、昨年同チームがテストで使用したものを格安で提供してもらった。
しかし、今回はレギュレーションの変更があり、車載最大重量がこれまでの21kgから18kgへと変更になったため、バッテリーの組み直しが必要となってしまった。そもそもバッテリーを組み直すことを考えずにモジュール化してあった為、その作業は難航を極めたがピットクルー竹原の思いっきりの良さで何とか各セル毎に分解し、組みなおすことに成功。
上限ぎりぎりの18kgに組みなおした。 |
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太陽電池増設 |
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ドリームクラス参戦とあって、太陽電池を増設した。新たにシャープ社製パネルを5枚追加し、総発電量をこれまでの800Wから1kWとした。これはクラス最小の発電量であり、テスト走行の後、急遽、シャープ製モジュールを切断し細かいセルを追加で増設し発電量を1.07kWとした。それでもおそらくクラス最小であると思われる。 |
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