The Place in the Sun

三文楽士の休日

FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP MYNAVI SOLAR CAR RACE SUZUKA 2014

2014鈴鹿編 「継承される夢」

2014 SUZUKA / THE GENOME OF THE DREAM CUP


§3 「首枷に秘められた罠」

Section 3 "Trap hidden in the collar"


2014年07月31日 滋賀県某所(サンレイク・ガレージ)

 

夕刻 琵琶湖を隔てた東の空には積乱雲

17:41  集合

   終業のベルを待って机上を片付け、ガレージに向かう。平澤監督はブラバスにて合流、加えて竹原、北村と僕の4人。

 「野洲は土砂降りやったで。」

 

 数日前から天気予報をwatchしてきたが、今日は特に怪しい。雨雲発生予報を午後から追いかけているが、雲の発生箇所が30分ごとにコロコロと変わる。窓から東側を見れば、鈴鹿山脈方向には積乱雲がむくむくと成長し、夕刻には真っ黒な雨雲に。

18:46  積み込み終了


 少々手こずり、ユニック車にソーラーカーと必要基材一式を積み終えたのが19時までずれ込んだが、雨は時折パラっとくる位で濡れずにすんだ。今後の手筈を簡単に打ち合わせし、

19:02  サンレイク秘密基地から出陣

 ここから車二台とユニック車で鈴鹿入りである。



西側が晴れているのが、唯一の救い。

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21:47  鈴鹿サーキットに到着



 鈴鹿サーキット 9番ゲートに到着

 忘れ物を取りに自宅に寄っていたので、少々時間がかかった。



パンダサンチーム重鎮のお二人。

 エントリーリストに「パンダサン」の名前が無く心配していたが、今年は東海大OBを中心に活動しているTEAM THOUSANDとの合同チームで参加とのこと、細川師匠はピット責任者、名手富高氏はエンジョイクラスのTHOUSAND、ドリームクラスのアステカ・チーム、両方のドライバーとしてダブルエントリー、相変わらずタフだ。

22:00  車検ポールポジション獲得

 「まだ、何も置いてないで(誰も場所取りしてないよ)。」

 先に到着していた平澤監督と合流して、車検場の前に場所取りGoodsを設置。筋書き通りである。



車検ポールポジション

22:20 SUNLAKE 本体到着



TEAM SUNLAKE 本体到着

 早速、荷下ろし。

 道中も奇跡的に雨には降られずに鈴鹿サーキットまで到着できた。幌に雨が溜まってしまうとやっかいなのは過去に経験済みだったので、ほっとする。大阪から合流の岡田氏から「これから出発」との連絡あり、夜半には到着できるだろう。この後は平田にある「花菖蒲の湯」で汗を流し、今夜の宿=鈴鹿サーキットのパドックにて、明日以後に備えて早めに眠りにつくつもりだったのだが・・・・・・・・・・

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2014年08月01日 鈴鹿サーキット

FIA Alternative Energies Cup "Solar Car Race SUZUKA 2014" Scruchineering

00:21 岡田氏到着

 「着きました、誰もいません。」という涙メール受信と、僕たちのコンビニ経由「花菖蒲の湯」からの帰着がほぼ同時だった。

00:31  RitsV 到着

 汗を流し、睡眠導入剤(アルコール飲料とも云う)を買い込んでと、床につく準備万端だったのだが、一年ぶりにお会いする面々と話が弾み、なかなか眠気はやって来ない。そこにRitsVチーム到着。事前に同じピットにして頂くよう事務局に依頼してあったのだ。もう1チーム、オリンピアクラスの愛知工科大学ソーラーカー部の姿は無い。



Rits V 到着

01:43-02:04  RitsV "Amel Clown" Shake Down

 会うのは、ほぼ一ヶ月ぶり。突貫工事中だろうと思い、先週末に太田鉄工所に様子を見に行ったら既に車体は奈良の本拠に搬出済みで肩すかしされた。気になっていた箇所の様子をいくつか太田氏に伺うと、一応の対策は打っていたようなので一安心。



"Amel Clown" パネル架台

 ピットに搬入された車体は半解体状態、個人宅のガレージらしき本拠地では試走もままならないだろうから、ソーラーパネルを搭載したフルセットアップ状態での走行はまだのはずだ。深夜ならパドックエリアもピットロードもガラ空きだ。車検前に車両をはしらせるチャンスは今しかない。



Rits V "Amel Clown" のシェイクダウンは、鈴鹿サーキットパドックエリアになった。

02:13 就寝



午前2時18分 少し伸びた車検順番取りの列・・・・というか、
芦屋大学チームが僕たちが並ぶのを待っていてくださったのだが


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05:25 鈴鹿サーキット、ピットレーン



 暑苦しい車の中や、藪蚊におそわれるピット内で熟眠できる訳もなく朝が来る。行動開始。まずはキャンピングチェアと「ソーラー亀」で確保していた場所に車体を運ぶ。既に5チームほどが列を作っている。



まずい、体重測定の列に並ぶのを忘れていた・・・・



あれれ、体重計が今年はこっちにあるぞ???

06:30 鈴鹿サーキット、54番ピット 車検場

 車検開始。どうやら昨年の大混雑の反省からか、車検システムが変更されているようだ。そういえば、例年はここにテントなんてなかったような。



それはともかく・・・・おいおい監督、ちょっと重いんじゃないか?

 あわてて、ネジ止めしていたバラストの鉛の板を外さなければならなくなった。

 車両検査の順序も永年とは少し変更されていたが、少々混乱気味。
 @車体重量・寸法の測定の後、これは例年通り。
 A視界とウインカー、ブレーキランプのチェック。ここまでは例年通りだが・・・・

    「ここで脱出テストをします。」 「え???」

 7月25日発行の「公式車検手順」では、例年通り制動テストの会場で脱出テストを行うことになっているのだが、まあいいや。昨年までは車両を少し走らせ、停止してから脱出、ブレーカーオフまでの時間計測だったのだが、静止状態からでOKとのこと。これは難なく合格。

06:48 制動テスト

 さて「公式車検手順」では次は B安全装備、蓄電池検査 なのだが、例年通りチームオフィス裏のC制動テスト会場に 行けとのこと。あまり気にせず指示されたとおりに動くことにする。制動テスト会場では、
 「あれ? オリンピアクラスから順に来ると聞いてたんだけどな」

 これは、おそらくタイムスケジュールの読み違いだろう。6:30-8:30に「オリンピア、ドリーム、チャレンジクラス」の車検が、8:30-12:00に「エンジョイI、IIクラス」の車検が割り当てられている。オリンピア、ドリーム、チャレンジは順不同だ。


 一回目、速度は35km/hrほぼピッタリだったが、11.5mで不合格、少々タイヤを労りすぎた様だ。後続のチームはまだ来ていないのでさっさと回って2回目にトライ、10.4mで合格。規則書に定められているのは、単に「制動初期速度35km/hrにて制動距離が3輪は10.5m以内、4輪は8.1m以内であること」だが、車検官は制動初期速度と減速率のグラフで一回目の制動距離が不合格であることを説明してくれた。これは初めてだ。



試技2回目で合格

06:54 安全装備、蓄電池検査会場

 制動テスト会場を後にしてB安全装備、蓄電池検査会場である53番ピットに向かう。「公式車検手順」にある安全装備チェック→制動テスト、という順は   この順序(例年どおり)でないと動線が不自然で、おそらくB会場の出入り口が大混雑するだろう。



 動力用バッテリーは問題なし、補機用バッテリーの型番記載ミスを指摘されたが、その場で修正してお咎め無し。例年通り一番で車検合格を得て後はゆっくり午後のフリー走行の準備をすれば良かろう・・・・・と楽観視していたところ、最後に思わぬ罠が待ち受けていた。

 第一ロールバーが不適との指摘である。

 車検官は安全装備の本質論には耳を貸さず、文言上要求されていることを満足していないの一点張りである。今だから白状するが、車検用第一ロールバーは、昨年大会の車検でダメ出しされ、再修正して合格したチームの修正手法を参考に、ドライバーの視界悪化への影響とボディカウルの強度低下を最低限に抑える方針で設計・製作していた。つまりは昨年の基準であればギリギリ合格ラインだったはずなのである。議論は折り合えそうにないし、これ以上長引かせては、順番待ちの次のチームに迷惑がかかる。それとは切り離しても、この態度は許せんところだが、今は黙っていよう。

07:05 鈴鹿サーキット 31番ピット

 車検場で引き下がることを決意した時には、既に車検官との議論からギリギリの合格ラインを導き出していたので、次はその形状をどうやって具現化するかである。作るべき形状のイメージをメンバーに伝えると、そこから猛烈なブレーンストーミング、1−2時間では実現不可能な案は容赦なく切り捨て、実現可能な対策案のみを残し選択肢を絞っていく。収束した対策案は、合板から必要形状を切り出し芯材に用い、常温即硬化のエポキシ樹脂をザイロンクロスに含浸させてハンドレイアップ。強度的にも文句のない物が作れるはずだ。カウルの加工は車体強度に直結するので必要最低限度にしたい。規則書の文言を満足させることが本質的な安全性の低下に繋がるようでは本末転倒だが、そこは腕で回避しよう。

 パドックに作業テーブルを引き出し、材料と工具を揃える。しまった、電動ジグソーを持ってきていない。しかし、それほど大きな部品ではない。木工用の精密鋸と回挽鋸があるから何とかなるだろう。

07:30  「これ、使えませんか?」



 合板をカットするための罫書きを始めた時、岡田氏が見つけてきたのが、アルミ製のアングルの切れ端。なんと目的の追加部材を作るのにピッタリの形状で、サイズも十分だ。これを使えばボディカウル側の変更も極少量で済む。

「何で、こんなモノ持ってるの?」

 追加部材の加工は金鋸とヤスリの出番になった。シャーシ側に件のアルミ製追加部材を取り付けるには Z-CFRP製の車検用ロールバーを切り欠かねばならない。木工用精密鋸でガリガリ、一見楽そうだが、実は歯がボロボロになっていくのである。



 部材と取り付け部分の加工が終われば、接着とザイロンクロスによる補強はお手の物である。鈴鹿参戦チーム中で我がチームのハンドレイアップの手さばきはトップクラスだろう(仕上がりの美しさは別)。

  
 2液混合常温5分硬化型のエポキシ接着剤を手早く調合し、部材を接着、同時に接着剤をザイロンクロスにヘラを使って手早く含浸させ、ポリエチレンフィルムを離型シートに用いて貼りつけ、あり合わせの板材で挟み込んでクランプで押さえつけ硬化を待つ。「5分硬化」は便宜上の名称。この日の気温であれば30分で実用強度の7−8割まで硬化が進むだろう。5分硬化型エポキシ接着剤の硬化物は、粘りがある反面、低硬度なので「接着力」が欲しい場面で有効だ。

09:08 車検用第一ロールバー修正完了



「ドヤ」顔の監督

09:16  車検継続中

 僕たちがもたついている間に、車検会場はエンジョイクラスの時間に入っていた。早めに出て行った RitsV チームであったが制動テストでひっかかった。



 ブレーキを踏み込んだ際に、ロッドに使っているM6のネジ棒が曲がってしまったのである。Amel Clown のブレーキシステムは天秤構造を使って狭い場所に無理矢理詰め込んであるのだが少々機工が複雑すぎる上に、ロッドに加わるチカラが全て圧縮方向になっている。



 曲がったロッドを伸ばし、ナットを抱かせて補強すると、次は別のロッドが曲がるというお決まりのネガティブ・パターンにはまりこんでしまっているようだ。



Rits V 車検行列から抜けて、ブレーキ修正中

09:55  アライメント調整

 ロールバーの修正は終わったが、エンジョイクラスの時間帯に移行した車検会場は大混雑で列が途切れる様子はない。ぼけっとしていてもしょうがないので、お決まりのアライメント調整タイムに入った。前輪平行度チェックの方法は極めて原始的だ。前輪チェッカーと呼んでいる二本のアルミアングルを左右の前輪に平行に押し当て、車輪の前側と後ろ側の距離をメジャーで測定して合わせるだけである。ポイントは、これを、車体を前後させたり、ゆさゆささせたりして何度か繰り返し、統計的(現実には勘だが)値を把握すること。シャーシの剛性が低く、結構ばらつくからだ。



前輪平行度合わせ

10:26  鈴鹿サーキット51番ピット(車検場)

 車検待ちの列が短くなる様子はない。エンジョイクラスの車検が終了するのを待つしかないかな・・・・という雰囲気が濃厚に漂い始めたときに、しびれを切らした竹原が動いた。車検担当者と「車体を持ってくれば、再検査しよう。」とい交渉を成立させたのだ。



 早速、車体を車検場に持ち込み再検査を受け「合格」を頂いたのだが、修正部を一瞥しただけで触りもせず「来年はきちんと作り直して来てくださいね。」の一言のみ。喉元まで出かけた言葉をぐっと飲み込み、31番ピットに引き返した。僕たちには次の大事な別の予定があったからだ。

10:33 車検合格 記念撮影



少々手間取った今年の車検。車検一位は芦屋大学チームにお譲りした。

 受け取ったゼッケンは1枚だけで、車体の右側に貼るようにという指示。もう一枚はドライバーブリーフィング時に配布するとのこと。

 僕たちの次の行動はレースを乗り切るための滋養強壮である。11時の開店と同時に注文しないと、12:30からのドライバーブリーフィングまでに鈴鹿サーキットに戻って来れなくなってしまうのだ。

11:15   鈴鹿市南玉垣 「あおき」

 

おいしゅうございました。

12:10  鈴鹿サーキット 31番ピット

 

本戦用バッテリーの充電ために配線組み替え中。

12:30  鈴鹿サーキット・コントロールタワー2階 ブリーフィングルーム



ドライバーブリーフィング



 初心者ドライバーが少なくないソーラーカーレースでは、
国際コース走行上の注意点を説明するガイダンスが必須だ。
それでも「あわや」という場面を何回も目にすることになる。


 ところで、ここで珍客到来。挨拶されたときには目を疑った。僕たちの間では「あーちゃん」で通っている前監督Jrが現れたのだ。現在、立命館大学の一年生で現役チームのメンバーだそうだ。物心付いたときには鈴鹿のピット、二回(マレーシアとギリシャ)の海外遠征も同行している大ベテランである。立命館大学チームの数年後が楽しみになってきた。

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FIA Alternative Energies Cup "Solar Car Race SUZUKA 2014" Free Pructis

2014年08月01日 13:40  鈴鹿サーキット 国際レーシングコース

 ドリーム、チャレンジ、オリンピアクラスのフリー走行時間は 13:40 - 15:10。血気盛んなチームは数分前からピットロード出口に並んで順番待ちするが、僕たちは一呼吸おいて、最初の一団がコースに出て行くのを見送ってから出走する。


 最初は高橋ドライバー。彼の任務はタイムアタックだ。規定周回は一周。コントロールラインを通り、一周してもう一度コントロールラインを通過して一周とカウントされるのだが、コントロールラインは、ピットロードの入口と出口の間にあるため、実質的には最低3周しなければならない。

 名称こそ「フリー走行」だが、規定周回で計測された各チームの最も短いタイム順で、明日の本戦のスターティング・グリッドが決まるため、実質的には「予選」である。



高橋は、4分27秒73(初の4分20秒台)を叩きだし、8番ポジションを獲得

14:17  ピットイン



本番さながらに、ドライバー交代の練習・・・・・のつもり



結果は・・・・・・・2分弱かかるボロボロの出来映え
オマケに連絡用の携帯電話ヘッドセットを壊してしまった

 こちらは芦屋大学チーム



「QUAD」のタイヤ交換練習



「TIGA」のタイヤ交換練習

 ドライバー交代と全タイヤ交換を1分未満で済ましてしまう。装備ももちろんだが、練習量が違いすぎる。なんせこっちは前日に初めてやってるくらいなので、比較することすら失礼。



ホームストレートから第一コーナーへ。速度は70-80km/hr

14:40 平澤から緊急電話が入った。

  「後輪が外れそうだ。」

 ピットに緊張が走った。新方式のモーターマウントに原因があったとしたら、一晩で対策するのは難しい。慎重にドライブして戻ってきた車両をピットに導き、即座に点検するが・・・・・後輪は緩んでいない。前輪にも異常なし。

  「????????」

 全員の頭にクエスチョンマークが浮かびかけていたが、その時、車体をユサユサと揺らすと、それ以上にバッテリーボックスが揺れることに気が付いた。

  「これだ!」

 左側のバッテリーボックスを固定するベルトが緩んでいるではないか。いや、緩む訳がない。最初から締め付けが甘かったのである。

 鈴鹿チャレンジクラスのソーラーカーが搭載するバッテリーは制御弁式鉛蓄電池限定だ。僕たちが使っているバッテリーは一個が9.5kgあり、これを4個ずつ二台のバッテリーボックスに収めて、コクピットの両脇に抱きかかえるような形で積載している。左右それぞれ38kg。ドライバーを含めた総車重は260kg程なので、片方のバッテリーボックスだけで総車重の15%程だ。これがユサユサ揺れれば後輪が緩んだと勘違いしても無理はなかろう。


 原因さえ掴めれば一安心だ。出走前にはベルトの締め付けを念入りに確認しよう。それで大丈夫だ。大丈夫、間違いない・・・・・・

 僕たちは鈴鹿の魔物の恐ろしさを忘れかけていた。それほどに長い間、僕たちは遠ざかってしまっていたのだ。  鈴鹿サーキットとの真剣勝負から。
 つい、この間まで芦屋大学チームと大阪産業大学チームを例外として、予選上位はチャレンジクラスの独壇場だった。この変わり様はどうだ、ドリームクラスどころか、オリンピアクラスの車両が上位に食い込んできている。4輪の安定性に加えて、どの車両も高性能な太陽電池(チャレンジクラスは出力800W制限だが、オリンピアクラスは面積制限(6m2)なので、高性能太陽電池を使えば得られるエネルギー量が増える。)と、価格的に入手しやすくなったLi系のバッテリーを搭載しているからだ。

 

 車両能力的にスピードが出せるようになると、勢い、フリー走行時のトラブルも多くなる。フリー走行中にコースアウトした2台はいずれもオリンピアクラスの車両、無駄に大きなFIA公認シートを使い、なおかつ前方投影面積を最小にするために非対称型を選択した車両だった。

 試走時間は15:10までだが、新モーターのマネージメントに必要な一応のデータは取り終えたので切り上げ、明日の本戦に備えての準備に入ることにした。

15:24  スライム(パンク防止剤)注入中





15:27 鈴鹿サーキット 国際レーシングコース ピットロード

 エンジョイクラスのフリー走行は15:30-17:00。ピットロードの出口には既に行列ができている。



シグナルが変わるのを待つエンジョイクラスのソーラーカー

 Rits V チームの「Amel Clown」。ブレーキシステムの細いネジ棒に、目一杯ナットを抱かせて補強し、なんとか制動テストを乗り切ったようだ。タイムアタックには車両試運転を兼ねて立命館大学時代にドライバーを務めた政井が挑む。

15:32  政井が駆る「Amel Clown」の初陣である。



Rits V / "Amel Clown"

16:07  平澤監督が2番手ドライバー星野にコーチング



いつもより丁寧そうな気がする。

16:24  Rits V ピットイン

 政井のタイムは5分56秒12、35チーム中20番グリッドを獲得

16:36  Rts V ドライバー交代



 政井→星野にドライバー交代、ブレーキの状態が気になる。

 明日の本戦では、軽量の星野の担当時間を長くする作戦のようだ。

16:55  星野→中川にドライバー交代



フリー走行終了5分前にピットアウト。

 さて、Rits V チームの皆さんは、これから明日に向けての準備が始まる訳だが、オジサン連中は一足先に引き上げさせて頂く事にした。壊してしまった携帯電話用ヘッドセットもどこかで仕入れなければならない。F1マートのサーキット通り店を探せばなんとかなるだろう。もう一チーム来るはずだった愛知工科大学ソーラーカークラブは出場取りやめたようだ。明日は、2チームで2ピットを遠慮無く使わせて頂こう。

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夕食はいつもの「TAKONOSUKE」

 道を挟んだ向かい側、旭化成の敷地では社員向け納涼祭か? 花火が打ち上げられていた。



このテラスの雰囲気が極上なのである。


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三文楽士の休日

FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP MYNAVI SOLAR CAR RACE SUZUKA 2014

2014鈴鹿編 「継承される夢」

公開  2014.08.18.
微改訂  2014.08.19.

Copyright Satoshi Maeda@Team Sunlake
The Place in the Sun