2010年7月31日 15時15分30秒
「バコーーーン」
ドリームカップ・ソーラーカーレース鈴鹿2010、ドリーム、チャレンジ、オリンピアクラスの8時間耐久レース第1ヒートと、エンジョイIIクラスの4時間耐久レースが混走する超過密レースがスタートした2時間15分30秒後、
鈴鹿サーキットにソーラーカーレースには似合わない激しい衝撃音が響いた。
「!?」
衝撃音の発生源は第2コーナー。コースの中程で、青い車体が車体前部を下に向け、ほぼ垂直に倒立している情景が僕の目に飛び込んできた。!?
たまたま僕がいたピットビルの東端から、第2コーナーまでの距離は約500m。現場から僕の耳に衝撃音が達するまでに1.5秒。音への反応時間が0.3?秒。僕が目にしたのは事故後2秒弱が経過した情景だ。
青いソーラーカーはスローモーションを再生しているかのように、ゆっくりと裏返しに倒れてゆく。あり得ない光景に思考回路は一瞬停止したが、身体の方は反射的にポケットのデジカメをまさぐっていた。 正気に戻った僕はデジカメのズームを最大倍率に上げて夢中でシャッターを切った。
2010鈴鹿本編 セクション1 主役を見失ったドラマ
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三文楽士の休日
FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP DREAM CUP SOLAR CAR RACE SUZUKA 2010
2010鈴鹿本編 プロローグ「牙をむくサーキット」
第一稿 2010.08.07.
第二稿 2010.08.09.
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