2001.07.04(水) 09:15 滋賀県某所 サンレイク・アジト
マレーシアから、ソーラーカー&機材一式を積んだコンテナが戻ってきた。私が駆けつけたときには、他メンバーにより、すでにコンテナからダウンロードされた後だった。コンテナ自体は7:30には到着していたとのこと。
最も恐れていたカビはほとんどみられない。鉄製部品の一部にサビがでている。グリスを塗り忘れたところだ。ブレーキホイールにもサビがある。が、パッと見た感じ、それほど深いサビではない。磨けば大丈夫だろう。電気系が心配だが、これは 終業後にcheckする予定。暑い
2001年06月12日、WSCC2001最後の積み込み風景
18:30 滋賀県某所 サンレイク・アジト
後輪ラチェット取り外し。
昨年の鈴鹿のために取り付けた新兵器であったが、うまく動作せず。改良型を投入したマレーシアでも、上手く働いてくれなかった。再度、改良健闘のために太田鉄工所へ持ち込まれる予定。マレーシアで外して、先に持って帰ってくれば良かったのだが、連戦の疲れ+とどめの集中豪雨の中でのコンテナ積み込み作業で、そこまで気が回らなかったのだ。
ラチェットシステムを導入して自転車のように後輪を空回りさせることが出来れば、アップダウンのある周回コースの場合、理屈上は半分の距離を電源OFFして重力+惰性で走ることが出来る。バッテリーは連続使用より間欠使用の方が長持ちする。ソーラーカーでは、さらにその間を純粋にバッテリーの充電時間に充てることが出来る。起伏の大きい鈴鹿サーキットにて省エネ走行する上で、ラチェットシステムの導入は多大なる効果を発揮するのである。
ラチェットの導入は、自転車部品を流用することが多かった初期のソーラーカーでは、自然な発想とも云える。鈴鹿サーキットでは、バック走行出来ることは求められていないので問題はない。実際、電気自動車の前後進を切り替えるのはスイッチ一つで可能なわけだが、サンレイク号にはそのスイッチさえ設けられていない。チェーン駆動の場合は、自転車の後輪部品をそのまま流用すれば難なくとりつけが可能であるが、ホイールインモーターにラチェットを組み込むとなると、ローターの加工が必要となる。しかも可動部分の重さは自転車タイヤの比ではない。NGMモーターへの組み込みは恐らく世界初かと思う。
ドリームカップ鈴鹿は 7月27日開幕、3週間しかない。それまでに追突事故で壊れ、応急処置のままの後尾部も抜本的に修理しなければならない。時間がない。
2001.07.06(金) 18:30 滋賀県某所 サンレイク・アジト
ラチェット改良のために、後輪のNGM SC−150ホイールインモーターごと太田鉄工に持ち込むことになり外す。このモーター20kgもある。木箱には「二人で運べ」の表示。
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三文楽士の休日
FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP DREAM CUP SOLAR CAR RACE SUZUKA 2001
2001 マレーシアから鈴鹿に続く道 §1.序章
The Way form Malaysia to Suzuka 2001 Section 1 Prologue
第一稿(テキスト版) 2001.08.04.
第二稿(WEB公開準備) 2006.09.25.
第三稿(微改訂、テキスト版公開) 2010.10.15.
第四稿(改訂・追記、画像追加) 2010.10.30.