2006年11月19日
06:00 先週からの寝不足にアルコールが祟って、二日酔いである。
とりあえず充電の続きを、と思い、パドックに行くと、既に平尾が作業中だった。消防車のサイレン。近くで火事のようで煙が見える。実は前日にも浜松市内で複数の方が亡くなられた大きな火事があった事を後に知った。
気分は優れないがウォームアップにと、ポケトラを持って緑地中央の低いところまで足を延ばしてみた。実は昨夜も酔った勢いでコース内で少し吹いてみたのだが、スタンドに反響して、実に心地よい音場である。
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緑地内には神社があった。晴れてくれるように
お祈りしたが、あまり効き目はなかたようだ。
後日、祭られているのは「水の神様」であることを知った。
7:00 本来は夜間にスタッフ管理下にあったバッテリーが開放され、ソーラーパネルからの充電が開始される活気溢れる時刻のはずなのだが、コースの様子を見に来る人がポツリポツリと現れるのみ。
8:00頃 パドック前に集まって簡単なブリーフィング。商用電源からの充電はこの時点で終了して以後は禁止。天気は下り坂、曇りのち雨の予報だが、希望的観測としてはギリギリセーフかなぁー?という、正に、運を天に任せた力強い開き直り宣言で、第2日目のスケジュールが開始された。6時間耐久 第3ステージ開始は8:30と予告されたが、
8:38 足並み揃わず、実際にスタートしたのはこの時刻。まあ、難いことは云わないでおこう。
空を睨みながら6時間耐久 第3ステージ開始
空は相変わらずドンヨリ、残念ながらソーラー発電パネルの出番は、ほとんど無し。
午前中の日照が弱い中でのレースが想定されていたので距離ポイントは1.2倍。
雨に備えてバッテリー交換は屋根のあるところで行うことに変更された。
10:08 6時間耐久 第3ステージ終了。 続くはフリースタイルパフォーマンス競技。
元々はHANA号のみでポケットトランペットを吹きながら乗るつもりだった。予告された試技時間は60秒。一応60秒に収まる曲を吹くつもりでイメージトレーニングだけはしてきたのだが、蓋を開けたら「オイオイ」90秒に変更されているじゃない。
FUJIO号の方はというと、元々はガソリン車顔負けのパワフルなバイクに仕上がるはずだったので、そのパワーを活かして、腕に覚えのある監督が、曲乗り膝スリを披露してくれるはずだった。当の監督はツナギのレーシングスーツに、膝パッド、肘パッドまで揃えて完全武装してきてはいたのだが、電圧を半分に落とした状態では、とてもパワフルな走りは見せられない。
と、いうことで FUJIO 号で二人乗りして、もう一曲吹け、ということになってしまった。
10:30 頃
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どのみち即興演奏なので、何回でもかまいはしないのだが、続けて
二回ってのはどうも興が削がれる。別の楽器も持ってくれば良かった。
トランペットは本来、左手で操作するようには設計されていない。マジックバンドで無理矢理左手に縛り付けたのだが、第3バルブに指が届かないので、1オクターブに(半音で)12音ある内の3音が使えない。
フリースタイル部門、文句無しトップはサレジオ高等専門学校の「イヌバウアー」。ソーラーカーのグループでは無くロボコン系のグループらしい。自転車4台分の部品が組み合わされた4足歩行マシン。マクソン(グリスで真っ黒だったので確証は無い)らしきモーター二台で駆動される歩行系はガチャガチャとクラシックな機械音を振りまいて大変賑やかであるが、チェーン外れなどのトラブルはほとんど無く、信頼性は結構高い。
2輪車であることは間違いない。規則上、ソーラーカーレースと違って、足で地面を蹴って進むのもOK。ということで参加資格は確実に満たしている。
ついに雨が降り出した。
11:45 頃 スプリントレース二日目開始。
雨でもやります スプリントレース。こちらは決勝のスタートシーン
13:20 6時間耐久 第4ステージ 最後2時間の長丁場のスタート。
13:30
本格的に降り出さないうちに、とソーラーパネルの撤収作業が始められた。
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第4ステージは雨ガッパスタイルで寒さに震えながら走る。
漏電対策に各車、ラップ類やビニール袋でぐるぐる巻き。
バッテリー交換中の HANA号 の横では、取材に対して
「実用化目指すからには、これしきの雨でレースを中断するわけにはいかない」
と力説する山脇氏。
終盤が近づくと流石に電欠ストップ車両が出始めた。当チームも例外ではない。ソーラーカーと違って、コース脇に止まって充電というわけにはいかない。ピットの充電用ソーラーパネルはとっくに片づけられてしまっている。地面を蹴って進んだり、人力牽引したり、手段はともかく、ともかく定められたコースを通って距離を稼ぎさえすればポイントになるので、各チーム苦肉のレース展開。
15:20 6時間耐久 第4ステージのフィニッシュ
天候には恵まれなかったが、ともかく事故も無く、無事にゴールラインを通過することができた。
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