Blue Eagle
Kyocera Blue Eagle 1991年ころに作られた下敷き(資料提供:立命館大学EV-Racing)
京セラ株式会社ソーラーエネルギー事業部の販売促進資料、裏面には北見工大−京セラによるソーラーカーの共同開発の経緯、ソーラーカーの簡単な動作原理、ブルーイーグルに構造図、仕様が印刷されている。
車両寸法 5.9L × 2.0W × 1.0H (m) 空車重量 153kg 太陽電池 単結晶シリコン(変換効率18.0%)最大1370Wp 充電制御 最大出力点追尾型DC-DCコンバータ 効率95%以上 蓄 電 池 密閉型ニッケル亜鉛蓄電池 109volt−19AH 重量効率 84Wh/kg モーター DCブラシレス2kw(2800rpm)
ネオジウム・鉄・ボロン系希土類磁石 効率94%モータードライバー PWMインバータ方式(効率95%) シャーシ アルミニウムパイプフレーム ボ デ ィ カーボンクロス積層構造 サスペンション ダブルウイッシュボーン 巡航速度 70km/h (南中時1kw/m2) 最高速度 100km/h以上
Son of Sun
Son of Sun は、WSC1993出場を目的に開発されたレーシングソーラーカー。同じ型からSEV-4、SEV-5の二台が製作され、WSCにはSEV-5(Son of Sun II)が出場し総合3位に入賞した。実車はJR三宮駅に近い京セラ株式会社神戸ショールームに展示されている。
ショールーム外から
あまり広くないので、全体像をファインダーの中に収められない。
ゼッケン77はWSC93参加時のまま。
車両寸法 6.0L × 2.0W × 1.0H (m) 空車重量 140kg 太陽電池 単結晶シリコン 最大1.5kw 蓄 電 池 酸化銀亜鉛蓄電池 124.5volt−40AH モーター 直流ブラシレスモーター、チェーン駆動 モータードライバー シャーシ カーボンクロス積層構造 ボ デ ィ カーボンクロス積層構造 サスペンション ダブルウイッシュボーン 巡航速度 75km/h 最高速度 120km/h以上
前輪はGHクラフト社製のカーボンホイール。スパッツは
車輪の前後の風防のみでブレーキディスクは剥き出し。
コクピット内は手作り風味満載。急造で後付けされたであろうプラスチックパック製の
ボリュームボックスに親近感を感じる。左手の青いザイルはブレーキペダルに直結しており、
サイドブレーキ機能であろうと想像する。
アクセルペダルの先には太郎坊宮のお守り。太郎坊宮は京セラ八日市事業所(現東近江市)
に、ほど近い赤神山中腹にある神社。「太郎」は京都鞍馬の次郎坊天狗の兄天狗とされる。
アクセルペダルの右側に貼られたシールには「固定資産ナンバー」が。
コクピット脇には豪州の公道を走るWSC参加車に Northern Territory 州
から特別に交付されるナンバープレートが置かれていた。
コクピットを正面から。KYOCERAステッカーの横にGHクラフト社のステッカー。
シャーシはカーボンコンポジット製ではあるが、結構、内部は継ぎ接ぎが多く、
HONDA DREAM のようなモノコック構造ではない。
公開 2006.09.03.
附属博物館エントランス
太陽能車考古学研究所トップ
関連ページ:太陽能車考古学研究所 ワークスの章 「京セラ株式会社−北見工業大学」
Copyright Satoshi Maeda@Solar Car Archaeolgy Research Institute
太陽能車考古学研究所 2006.01.01