HONDA DREAM (1990)
いずれも、ソーラーカーレース鈴鹿1994にて撮影。正式エントリー名は「ホンダ学園関西校ドリーム号」。ホンダ系の自動車整備士養成機関であるホンダ関西自動車整備専門学校からのエントリーであった。
試走会で中島悟氏が当時のコースレコードを記録したのはこちらの車体。記録映像では、コーナーで前輪スパッツを路面に擦りつけ、火花を散らしながら走っている様子が見られた。カーブでの傾きから想像するにサスペンションは比較的柔らかそう。
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HONDA DREAM (1993)
ソーラーカーレース鈴鹿1994にて撮影。正式エントリー名は「ホンダ ドリーム号」。チーム名はHONDA R&D すなわち総本山の「本田技研」である。
一見、1990年型と同じ外形に見えるが、よく観察して頂くと頂点から後尾部に向かって流れるラインなど、ずいぶんと変わっていることに気が付くだろう。1993年型の開発に当たり、外形スタイルはゼロベースで考え直されたが、結果的に半マグロ型と呼ばれる、よく似たスタイルに落ち着いたと云われている。
WSC1993優勝記念のテレホンカードセット
車両寸法 | 5975mmL×2000mmW×1020mmH |
車輪配置 | 前:2輪、 後:1輪 |
トレッド | 1340mm |
ホイールベース | 2250mm |
タイヤサイズ | 前:22×1.75(inch)、 後:22×2.0(inch) |
ブレーキ | 前:油圧式ドラムブレーキ、 後:電気式回生ブレーキ |
太陽電池 | 単結晶シリコン(総出力1.5kw) |
蓄 電 池 | 酸化銀亜鉛電池、4.98kwh |
モーター | 自社開発 直流ブラシレス、ホイールインタイプ
定格出力:1.5kw、最大6kw |
車体構成素材 | 炭素繊維強化プラスチック(アラミドハニカムサンドイッチ構造) |
ボ デ ィ | カーボンクロス積層構造 |
空気抵抗係数 | 0.11以下 |
乗員 | 1名 |
巡航速度 | 80km/h以上 (晴天時) |
最高速度 | 130km/h以上 |
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HONDA DREAM (1996)
ホンダ・ドリームの3号車はWSC1996に出場するために製作された二人乗り仕様の4輪車である。WSCレギュレーションでは二人乗りの場合は太陽電池面積の制限が無くなるため、車体前面に太陽電池を貼ることが出来る。使用されたセルはオーストラリアのニューサウスウェールズ大学、マーチン・グリーン教授のグループによって開発された当時の単結晶シリコンにて最高変換効率を持っていた所謂グリーンセルである。1996年型ドリーム号は、このセルを車体上面のほぼ前面に敷き詰め、1.9kwを得ていた。モーターは自社開発による超薄型のホイールインDCブラシレスモーターで定格出力は1.5kw、このモーターを左後輪に仕込む非対称駆動である。直線主体のWSCに絞り込んだ仕様と云えよう。バッテリーは、酸化銀亜鉛電池、重量40kg、電力容量3.24kwh。最高速度は140km/h以上、晴天時巡航速度は90km/hとされている。
二人乗りとはいえ、ドライバーは前向き、もう一人は後ろ向きに乗り込む。赤道から南極方向に向かってほぼ直線的に南下する道を走るWSCでは、太陽は常に背後から差している。後ろの一人は、どんな気持ちで座っていたのだろうか。
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以下は、1997年ソーラーカーレース鈴鹿時に、サンレイク関係者より撮影された画像。土砂降りの雨の中でのテントからの撤収作業中にお邪魔したようである。
初代ドリームから続く伝統的なカ−ボンモノコックシャーシとカウルの組み合わせ。
正面方向から。既にタイヤは外されており、運搬用のフレームへの固定作業を行っている様子。 拡大画像
太陽電池表面は滑らかなテクスチュア。
当時はまだ光り閉じこめ効果を狙った
微細な凹凸は付けられていなかった。
シンプルなコクピット
バーハンドル部分拡大。詳細までは判別できないが、
計器とスイッチ類のほとんどが集約されているようだ。
前輪サスペンションと、タイヤの向きに連動して動くスパッツ
同じく、角度を変えて
さらに至近距離で撮影
後輪サスもダブルウイッシュボーン
シャーシ持ち上げて、下側の金具を固定しています。
軽そうですねえ
全体構造が示された説明パネル
テキスト部分の拡大 さらに少々ピンぼけですが仕様の部分を拡大
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こちらは、翌1998年の鈴鹿、立命館大学「ナンデヤネン」チームメンバーにより撮影された画像
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WSC1996優勝記念のテレホンカード
WSC1996優勝記念にホンダ社員に配布されたステッカー
公開 2006.09.03.
96ドリーム画像追加 2009.01.02.
附属博物館エントランス
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Copyright Satoshi Maeda@Solar Car Archaeolgy Research Institute
太陽能車考古学研究所 2006.01.01