アイシン精機は愛知県刈谷市に本社を置くトヨタ系の自動車部品メーカーである。1990年のWSCにはスターリングエンジンと太陽電池とのハイブリッドソーラーカー「アイソールI」にて出場。完走は逃がしたが Most Unique Car 賞 を受賞した。1992年能登には、一号車を改良した「アイソールII」にて出場、総合34位。
1996年のWSCには、社内公募で結成した40余名のプロジェクトチームにより設計製作された「アイソールIII」にて出場し、1位のホンダドリーム(96)、2位のスイスのシューラー(スイスの高校生チームの連合体だが車両自体は前回2位のビール工科大のSpilits of Beal)に次いで堂々の総合3位に入賞した。
イベント 車両名 結果 WSC1990 アイソール(Aisol) リタイヤ Most Unique Car 賞 ソーラーカーラリーin能登 アイソール II 総合34位 WSC1996 アイソール III 総合3位、クラス2位
アイシン精機「アイソール」WSC'90出場、モーストユニークカー賞
アイソールIIIの実車は、2000年まではアイシン精機本社ロビーに、2001年からは、アイシン精機創立40周年を記念して建設された展示館「アイシン・コム-センター」に展示されている。残念なことに、コムセンターの公式サイトにはソーラーカーに関する記述はまったく無い。
関連ページ:太陽能車考古学研究所 ワークスの章 自動車部品メーカー「アイシン精機」
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アイシン精機 本社
アイシン精機 本社
アイシン コム・センター
アイソール III まずは全体像
逆斜め前から
車底部も滑らか
前輪。スパッツははずされている。ホイールはエキセル。
ハブへの取り付けは、センターロックではなく、手堅いボルト止め。
後輪はというと、残念ことに取り外されていた。ご自慢のSRモータが直結されていたはずなのだが。
コクピット部分
コクピットの天窓だけが、外側から取り外せるようになっている。
天窓の固定は、プラスのネジ
画像のコントラストを調整してコクピット内を映し出してみた。
ステアリングはオートバイ式のバーハンドル。
座席部分が不自然なのは車体展示状態の問題(後述)
車体サイドにはスポンサーのロゴ(拡大)
車体製作はGHクラフトによることが伺われる。
びっしりと隙間無く並べられたソーラーセル
再び全体像、ほぼ真正面から
コクピット両脇のWSCステッカー
ほぼ真上から
全体のフォルムはホンダ・ドリーム93をやや薄くした感じ。
実は、こうやって展示してあるのです。
後方からの画像が無い理由がお分かりいただけたでしょうか。
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ここからは、エンドレスで流されていた記録ビデオ画像を拝借しております。
(液晶テレビ画面をデジカメで撮影)問題があればご指摘ください。
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クレイモデル製作中。1/10スケールくらいです。
クレイモデル完成
車体製作風景
コクピット部分は型取りして作られたようですが、
パネル部分は平板の組み合わせで作られたようです。
アッパーカウルとシャーシの取り付け・取り外し
単位セルを手半田とシリコーンコーキングでモジュール化し、
アッパーカウルに接着剤を塗り、
セルモジュールをアッパーカウルに貼り付けてゆく。
ソーラーセル貼り付け作業進行中
後輪をダイレクトドライブするアイシン精機製のSRモーター
永久磁石を使用せず、界磁側も電気的に制御する独自の方式。
クルーの助けがないと、ドライバーは車両に乗り込むことさえできない
WSC本戦中の充電風景
充電中、裏側から
ソーラーカーと先導車を含めて6台のキャラバン
さらに(おそらく)この画像を撮影している撮影班の車両が加わる。
ゴールでドライバー氏をねぎらう社長夫妻
WSC3位入賞の記念碑
(記念碑部分拡大)
(解説部分拡大1)
(解説部分拡大2)
ゴールでの記念撮影。少なくとも30人のクルーが同行していたことが解る。
2007年3月 アイシン精機 コム-センターにて 公開 2007.12.12.
附属博物館エントランス
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Copyright Satoshi Maeda@Solar Car Archaeolgy Research Institute
太陽能車考古学研究所 2006.01.01