三文楽士の休日 / The Place in the Sun / マレーシア編

赤道直下のソーラーカーレース
World Solar Car Championship Malaysia 2001

まえがき



 2001年6月 21世紀最初の国際ソーラーカーレースがマレーシアの首都クアラルンプール近郊において開催された。それはASEAN地域初のソーラーカーレースでもあった。大会後援者(Patron)はマハティール首相、顧問(Advisor)は青年体育省大臣である。大会役員に一国の首相が名を連ねたソーラーカーレースを私は他に知らない。大会は東南アジア最大のモスクがある都市:シャーアラムのコンコルドホテル(大会本部)と落成前の総合スポーツ施設ブダヤコンプレックス(車両整備所)を拠点とし、クアラルンプール中心街でのパレードと車両展示、3日間にわたる耐久レース(シャーアラム市街特設コース、セパン国際サーキット、行政都市プトラジャヤ市街特設コース)が行われた。



 大会には、地元のUTM自動航空学研究グループ(Automotive Aeronautics Research Group) 、UTM機械工学部と再輝との合同チーム、UKMと東海翔洋との合同チーム、台湾国立交通大学と芦屋大学の合同チームの他、日本から11チーム、総計15チームが参加した。 参加車両は、UTM自動航空学グループのSuria Kar II を除けばいずれも日本製。 欧米や豪州からの参加が無かったのは少々残念なところである。

 マハティール首相が大会に寄せたメッセージには、マレーシアでASEAN最初の国際的なソーラーカーイベントが開催できることの喜びと誇り、そしてこの大会が技術立国を目指すマレーシアの若者達の励みとなることへの期待が込められている。 本大会が引き金となり、マレーシア、台湾からオリジナルのソーラーカーでWSCにチャレンジするチームが育て行った。

 私にとっての特別な意味は、このイベントが、チームサンレイクのエキストラメンバーとして参加した私にとっての初めてのソーラーカーレースであったということである。


注) UTM (Universiti Teknologi Malaysia)はWSC1996に Suria Kar にて出場。

 MSCC Malaysia 2001では優勝したOSUチームがWSC出場権を 台湾国立交通大学に譲り、台湾からの初めてのWSC出場が実現した。 WSC2005には台湾から4チームがエントリーしており2006年には台湾一周のソーラーカーラリーが企画されている。なお本大会に出場したUTM Suria Kar IIは WSC2003に出場し完走した。


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三文楽士の休日 / The Place in the Sun / マレーシア編
赤道直下のソーラーカーレース
WSCC MALAYSIA 2001
World Solar Car Championship Malaysia 2001 10-12 JUNE

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第1章 祈りの街

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