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三文楽士の休日

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DREAM CUP SOLAR CAR RACE SUZUKA 2010

2010鈴鹿 予告編



ドリームカップ・ソーラーカーレース鈴鹿2009 仮表彰式


ソーラー日記 2009晩夏〜初冬

2009年8月02日

 最初から最後まで雨に祟られたソーラーカーレース鈴鹿2009の幕が閉じた。それは単に2009年単一年のイベントの終了というだけでなく、ドリームカップ・ソーラーカーレース鈴鹿の終幕に向かっての序奏でもあった。

 2008年から始まったオリンピアクラスの強引な導入に端を発した競技規則の混乱を、起案者は「現行車両(三輪車)の参加は2011年まで」とすることで強引に収束にさせようと考えていたのであろう。しかし、リーマンブラザーズ証券の破綻から始まった世界的な不況が、このマイナーな競技のレギュレーションを巡るゴタゴタなどに目もくれず、競技会そのもの存続に暗い影を落としていた。すでにメインスポンサー(特別協賛:ホンダ)だけでなく、主催者の一角である読売新聞も降板するであろう事が、半ば公然と語られていた。


2009年8月03日

「ソーラーカーレース鈴鹿」主催者からの通知


2009年8月08日 於 滋賀県某所 サンレイク秘密基地

 ソーラーカーの洗車風景など、そうそう見れるものではない。雨に祟られたドリームカップ・ソーラーカーレース鈴鹿2009を走り終えたサンレイク号の足回りはドロドロであった。

   
 サンレイク号は、コーナリング重視の設計。ただしそれは晴天時の話しで、路面がウェットだと極端にコントロールが難しい車になってしまう。雨に始まって雨に終わったレースで、結局、僕たちは、思うようにスピードを出せず、バッテリーを使い尽くすことなくチェッカーを迎えてしまったのだった。太陽光入力が極端に少ない環境でのバッテリーの放電挙動もまた、僕たちには経験値が乏しいものだった。いったいどれ程の電力を余らせてしまったのかは確認しておく必要がある。


 結果は、かなりショッキング。


2009年8月12日 秋田県大潟村

 地平線まで続きそうな水田の消失点


「遙かなる大潟」編


2009年9月17日

「ソーラーカーレース鈴鹿」主催者からの通知

 予想はしていたが、新エンジョイクラス廃案の通知であった。このクラスはオリンピアクラスへの移行の為の入門クラスである。本クラス廃案とスポンサー降板を重ね合わせれば、オリンピアクラスの背景の理解は容易である。僕が密かに期待していたCISクラスへの発展は一個人の夢として消え去ったということだ。


2009年9月19〜20日 浜松オートレース場


浜松2009 Team Jun Lake Debut

2009年10月某日  幕張メッセ


CEATEC2009


2009年10月25日 滋賀県某所


 (株)ササクラ御一行様、基本設計図面を起こしたので、もう一度実車と見比べてみたいとのこと。6月6日に引き続き2回目の御見学になります。


太陽アザラシチーム発進の予感。




2009年10月28日 GGC2009にて東海大優勝

 シャープ製の特製セルを使ってスペシャルソーラーカーが作られているのは聞いていたが、別件に忙殺されている間にGGCは終わってしまっていた。東海大というかZDPというか全日本連合チームというか、ともかく、おめでとうございます。



東海チャレンジャー (木村英樹氏のスライドを撮影)

 この年は、鈴鹿は勿論、秋田にも足を伸ばしたが、ZDP関係者は全く見当たらず、いつもは御尊顔を拝する地元浜松にも、その影は無し。ZDPレポートに鈴鹿も秋田も掲載されていないという異常気象年であった。私が別件忙殺されていたレベルなんぞ、彼等の忙殺レベルには遠く及ばないだろう。



WSC恒例?の上位3チームの池飛び込み (木村英樹氏のスライドを撮影)


2009年11月某日  幕張メッセ


 華々しいはずの東京モーターショーであるが、ガラガラ。どのくらいガラガラかというと、見物客に邪魔されずに展示車の写真が撮れる位にガラガラ。リーマンショックに端を発した世界的自動車不況で、ほとんど死に体になった米国メーカーの展示は無し。欧州のスーパーカーメーカーも参加せず、一部輸入代理店などがほそぼそと外国車を展示していた以外は日本車ばかり。それも、地味なエコカーが主体ということで客足が寂しいのもやむを得ない。



ソーラーカー的には最も目立っていたMITSUBAブース



展示の目玉は東海大が豪州で使ったモーター
画像右下部(新聞記事)拡大



三輪車その1



三輪車その2



三輪車その3+α

 三輪車は別段特別な物ではない、危険か安全かは車輪の数ではないはずだ。車輪の数で安全性が決定づけられるなら、二輪車など公道を走ってはならないはず。



小型EVのそろい踏み。いずれもMuzetのイメージから抜け切れていない。



 こちらのEVはヒトアジ違う。車両構造上、EVがガソリン車と
最も異なる点はパワートレイン配置による制約が全く異なること。
それを活かして居住スペースを最大限に広げようと云う発想がある。
ただし、カッコイイか?と問われると・・・・・答えは否。


 話題の電気自動車「日産LEAF」。リアスポイラーに太陽電池が搭載されているはずだが、視点が低くて(涙)確認出来ず。

 海外メーカー不参加の穴を埋めるための企画あれこれ。



同じレーシングカーで、なぜにこんなにデザインが異なるのか?



スーパーカー時代に作られたマツダのコンセプトカー



羽根が生えたドリームマークが光る。

などなど、ソレナリに楽しめはしたが、ワタクシ的に最も格好良かったのはこれ



夢のマッハ号 実車版映画が作られたのは知っていたが



2009年11月某日  東京ビッグサイト

半ば、時間つぶしに立ち寄った「中小企業総合展2010 in Tokyo」だったが、

 

視線がオキシライド・チャレンジのイラストに引っかかった。何々・・・・
大阪産業大学と共同開発のウレタン樹脂注型ホイール。エコラン用。

 さらに、ここでも三輪車発見!! しかもどこかで見たことがある。
 

浜松でお馴染み、池戸溶接工業さんでした。
しかし、目玉はなんと云っても「これ」



原田精機工業のブースに、なんとまさかのソーラーカー



ソーラー駆動の惑星探査用無人車両 プレート拡大



2009年12月某日  インテックス大阪


 大阪モーターショーも東京同様に例年より寂しい人出だったようだが、それでも東京よりは活気が感じられた。少なくとも、東京会場のように他の見物客に邪魔されずに写真が撮れたか?と問われると、それには多少の困難が伴ったからだ。



こちらでも、いきなり見つけた三輪車。市販バイクの改造のようです。

 東京モーターショーと大阪モーターショーで。何が一番違うかというと、ソーラーカー展示の質と量なのである。まずはOSU:大阪産業大学のブース。


 最初に目を引かれるのは、パンフレットを配っているオネエサンではなく、



本サイトの読者の皆さんにはお馴染みのソラえもん号。

 何故にOSUブースに? 元々ソラえもん号は小学館がシモンに製作を依頼。当時からエコランでシモンの安井社長と関係が深かったOSUの藤田先生も(おそらくは)製作に深く関与しておられたのだろう。本来の主役はWSCのアドベンチャークラスを完走した「OSU Model S’」のはずだが、豪州からの船旅の途中で、まだ洋上なのだろう。



こちらはスポーティなEV。屋根にはソーラーパネルが搭載されている。



こちらは学生フォーミュラカー。ソーラーではなくガソリン車

 お隣には芦屋大学ブース。関西というより日本のソーラーカーチームの両雄。



中川先生自ら説明員を、



芦屋スカイエースTIGA



少し太め(失礼)な芦屋スカイエースQUAD



トロフィーの数々

 大阪モーターショーを舐めたらアカン。まだまだあったソーラーカー展示。



老舗中の老舗の一つ、近畿経済産業局自主研究会「夢創造の会」



鈴鹿でお馴染みの「津波」



さらにこちらもお馴染みの「稲むら消防隊」



考古学的に嬉しかったのは、初期の車両の写真展示



パネルを太陽に向けて傾ける「夢想」

 ようやく一般車、とはいえ東京と同じなので、大筋は省略して二台のみの紹介で失礼。まずは日産の「LEAF」



東京では確認出来なかったリアスポイラーの太陽電池

 もう一台はToy−Factoryのワゴン車。これまた、私の視点からは変哲のないただのワゴン車にしか見えないのだが、

 

屋根にパネルを載せた「ソーラーカー」なのだ。

 帰り際に、最初に見かけた三輪車ブースを通ると、



カメラが勝手に反応して・・・・もう一枚


2009年12月15日  滋賀県安土町 太陽能車考古学研究所

 訳あってソーラーVIP宛「ソーラーカー序説」なるものを書いておりまして、この日に提出。そのうち公開します。


2009年12月16日  都内某所



毎度の「登戸友の会」



雨に祟られた鈴鹿の恨み辛みと、ソーラーカー競技のあるべき姿を
語り合いつつ、2009年の太陽能車シーズンは暮れていったのだった。


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2010鈴鹿 予告編   ソーラー日記 2009晩夏〜初冬

第一稿  2010.07.04.
第二稿  2010.07.22.

Copyright Satoshi Maeda@Team Sunlake
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