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三文楽士の休日

FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP
DREAM CUP SOLAR CAR RACE SUZUKA 2009

ドリームカップ・ソーラーカーレース鈴鹿2009

ソーラー日記2009  Solar Diary 2009

Volume 2




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2009年1月30日(金)JR東海道新幹線米原駅



あれあれ、どこかで見た顔が・・・・・・・・・・・・
お互いサラリーマンだったんだよね。時々忘れるけど

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2009年1月31日(土)東海大学代々木校舎



ソーラーカー製作講習会(東日本)会場
WEM参加者が多く300名ほど収納出来る会場は満員
ソーラーカーが西高東低だったのは過去の話か・・・・



わざわざ東京まで視察に行ったというのに、途中から
こちらの「ソーラー座談会」に引き込まれ・・・・



あれれ、キムヒデ先生、主催者兼講演者がこんな所にいていいの?



ゴムより損失が少ないというウレタンチューブ
いつもなら見向きもしないが、この日は恨めしく・・・・

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2009年2月04日(水)東京都内某酒場



酔った勢いで、ソーラーレーシングチームが誕生することになった。
この日はチーム名が内定しただけ。さてさてどうなることやら・・・・・

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2009年2月14日(土)芦屋大学



ソーラーカー製作講習会(西日本)に参加。
こちらは、お馴染みの「Sky A TIGA」のロビー展示



カートベースのミニソーラーカー



参加者は100名に届かず。ウウム、西低東高だ。
太陽電池メーカーは関西の方が多いんですけどねえ。

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2009年2月××日(△)滋賀県某所



Si単結晶PVパネルを覗き込むこのお方は



某(旧)帝国大学の特任准教授 内田聡先生であらせられる。



内田先生、この車体用にDSC作りませんか?
DSC専用のボディカウルを別に作りますから。

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2009年5月02日 滋賀県某所 MPPT冷却ファン搭載

 時は流れてゴールデンウィーク。なんせ昨シーズンがハードだったので、今春はなかなかエンジンがかからない。

 重い腰をあげて最初に取り組んだのはMPPTの冷却ファン取り付け。昨年、MPPTが何回か熱暴走してヒヤッとしたので、強制空冷ファンを取り付ける事にしたのだ。

 問題はファンモーターの駆動電圧である。パソコンから取り外した冷却用ファンはDC12V、一方でファン駆動に増設出来る太陽電池は、KIS社製のモジュールの定格が39.8Wなので端数の0.2W×16枚分=3.2Wしかない。結晶シリコンの単セルの起電力は解放で0.6V程度、12Vを得るには20セルを直列にしなければならない。ダメージを受けているシャープ製モジュールNT3432BDが何枚かあるので、電圧だけならバラして接続し直せばよいのだが、セル1枚あたり1.25Wあるので、20枚も使うと大幅オーバーになってしまうのである。



ヤフオクで仕入れたソーラーキャップ

 そこで目を付けたのがこちらのソーラーキャップ。世には太陽電池用モーターという1V未満のショボイ電圧でも回るモーターもあるのだが、ちょっと取り寄せに時間がかかりそうだ。しかもプロペラやモーター取り付けの台座も作らなければならない。ソーラーキャップはヤフオク掲載の写真を見る限りアモルファスSiセル1枚で駆動しているように見える。きっと低電圧駆動のDCモーターを使っているに違いない、と睨んで購入しては見たのだが。

 太陽電池は確かにアモルファスSiセルだった。分厚いガラス基板である。おそらく屋外用のセルから切り出しているのだろう。問題は出力電圧、よく見ると細いスリットが数本入っており、5直列で3V近い解放電圧だったのである。太陽電池セルの仕様書があればよいのだが、帽子に太陽電池の仕様書が付いてくるわけもない。これでは定格出力を申告することが出来ないではないか。




ソーラー用モーター買うより、帽子の方が安かった。
モーターだけでなく台座とプロペラも付いてくるのだ。

 モーターを外して、単セルで駆動してみると、なんとか3直列(2V弱)で回ることが解った。こちらのセルは、ちゃんと仕様書があるNT3432BDをバラしてあるので出力を申告出来る。・・・・・・ 1.25W×3枚=3.75W すでに容量オーバーである(涙)



セル容量は、本レースまでにはナントカできるだろう、と楽観論に走り、
まずは3直列モジュールを2系列。ますます容量オーバー・・・・・

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2009年5月03日 滋賀県某所 今日の課題はMPPTボックス製作



これがサンレイク号のMPPTボックス。

 最初は、シャーシ側面の、一応少しは風がながれるところに設置されていたのだが、ボディをあれこれ弄っている間に、車体の中で最も風通しが悪いドライバー席の真後ろの閉鎖空間に置かれることになってしまったのだ。しかも、元々4系列が併置されていたのを、5系列化した際にスペースがないのでボードを2階建てにせざるを得なくなった。3次元実装と云えば、なんとなくハイテクの香りがするが、つまりは、なおさら熱が籠もるようになってしまったのである。



と、いうことで、軽いスチレンボードで作り直した
ボックスに孔を開けて、ファンを取り付けてみた。



容量オーバーのままだが、試走会では、まずこれで
冷却性能が十分かどうかを検証することにしよう。

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2009年5月23日 滋賀県某所 タイヤ受け入れ検査

 

今年の生産ロットのソーラーマックスが届いた。
ここは基本に忠実に受け入れ品質検査である。

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2009年6月06日 滋賀県某所



サンレイクを覗き込むオジサン4人にオネエサン一人



大阪拠点の海水淡水化システムメーカー株式会社ササクラで
ソーラーカーレース参戦を企てておられる方々です。



機械屋さんなので車体製作はお手の物だと思いますが、
ニューエンジョイクラスとオリンピアクラスの動向が
不透明な状況で、何処を狙うかは、かなり悩ましい。


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2009年6月14日(日) 滋賀県某所

 そうこうしているうちに、明日は試走会である。幸い天気は良さそうだ。いよいよ生まれ変わった鈴鹿サーキットに会うことができる。



良く忘れる補機用バッテリーの充電



固定バラスト重量は大幅アップ 何故かというと

 昨年、制限無しになり、無理な減量を招きかねないと物議を醸したドライバー体重。今年は、一番軽いドライバーが70kgになるように固定バラストを搭載する、と改定された。2人〜3人のドライバーの体重差分がそのままハンディになるという、さらにワケの分からん規則になった。ドライバー交代時にバラストの積み下ろし作業がするのが「危険」なのだそうな。もう理解不能で文句付ける気力も出ない。

 ドライバー間の体重差が小さい方が有利になるということになるのだが、サンレイクの場合はこれが10kg程もありそうだ。チームによっては20kg以上のハンディを抱えることになるところも出てくるだろう。 そもそもがイコールコンディションにするために設けられていた条項のはずなのだが、元来の目的が見失われてしまっている。



念入りにタイヤを選ぶ。昨年はこれで涙を飲んだ。



駆動用バッテリーは昨年のお古



結局、MPPT冷却システムの試運転は見送ることにした。



トラックへの積み込みは万全

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Copyright Satoshi Maeda@Solar Car Archaeolgy Research Institute
太陽能車考古学研究所
2006.01.01