The Place in the Sun

三文楽士の休日

FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP
DREAM CUP SOLAR CAR RACE SUZUKA 2009

2009鈴鹿 予告編

ソーラー日記2009  Solar Diary 2009

Volume 1



鈴鹿サーキット・旧ピットエリア

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2008年8月   日(日)夕刻 鈴鹿サーキット



 ドタバタに明け暮れたドリームカップ・ソーラーカーレース鈴鹿2008の幕が閉じた。



 第2ヒートはチャレンジクラストップ。しかし第1ヒートのパンク3連発4輪による時間ロスのため、総合順位はチャレンジクラス5位。それでもチャレンジクラスでの自己記録は更新できたのだが、それは慰めにしかならない。

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2008年8月6日(水)滋賀県某所

 僕たちはレースで使ったタイヤの重さを量っていた。

 
今年のタイヤ
昨年のタイヤ

 机上の秤の赤い針に着目して頂きたい。秤のフルスケールは1000g。同一メーカーの同一品番の今年の生産ロットと昨年の生産ロット、どちらも、ほぼ未使用に近い物である。日本のメーカーに勤務する技術者として言わせて頂ければ、これは日本の工業製品とは云えない。品質管理以前である。



トレッド厚のチェック。たかだか3mm前後の厚さだが、今年と昨年で1mm近い差がある。

  

直接の原因は路上のグラベルか何かだろう。
ゴムが抉られ、タイヤコードが剥き出しになっている。



製造元へと返却されるタイヤ

 Dunlop Syndrome 意訳すれば「三段腹」である。でも僕たちの間では今後この述語は異なる意味で使われることになるだろう。D社は、このトラブルを乗り越えて、名前に恥じないタイヤを供給してくれるはずだ。

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2008年8月31日(日) バレンシア EUPVSEC


 時差ぼけで夜明け前から目が冴えわたっている。まさか地中海から昇る朝日を見る日が来るとは・・・・4年前には夢にも思わなかった。



WSC2007で二位に入ったユミコア社のソーラーカーにも出会うことが出来た。

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2008年9月13日(土)〜14(日) 浜松オートレース場



今年もやってきましたソーラーバイクレース

 

でも、なんだか今年は・・・・・・ちょっと様子が、



いやいや、ちょっとではなく、・・・・・・・明らかに様子が  「変」



こちらは本物の専属レースクイーンです。

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2008年9月26日(金) 東京大学 駒場キャンパス



東京大学・先端科学技術研究センターである。僕のような場末の草の根研究者には
縁のないはずの所なのだが、 ここにもソーラーカーに燃える人物がいたのである。



こちらで、怪しげな4輪シャーシの説明をしておられるのが、
DSC:色素増感太陽電池研究の第一人者 内田聡先生であらせられる。



調子に乗って記念撮影

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2008年10月02日(木) 東京ビッグサイト CEATEC2008



カメラ小僧達に囲まれたモデルさんの後ろにあるのは ???



これが、世界初、色素増感太陽電池を搭載したソーラーカー



太陽誘電の「Aten−1」である。 拡大



 こちらが太陽誘電ソーラーカーチームのリーダー兼ドライバー嬢。御自身は色素増感太陽電池の研究者である。チームには私の同窓生がもソーラーカー経験者として参加しているとのこと。

 先に御紹介した内田聡先生が、こちらのチームの黒幕なのであります。
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2008年10月19日(日) 滋賀県某所



大阪工業大学ソーラーカーチーム御一行様である。
試走会の時に、未塗装で、まだパネルすら貼られていないサンレイクEVOを見て、「かっこいい」と評価して下さった目利きである。サンレイクお得意の、ユニセクシュアル・ファブリケーションで新しい車体を作りたいとのこと。さて、どんな車体ができあがるか、楽しみ楽しみ。
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2008年10月24日(日) 新宿某所



ソーラー大宴会 この時の主題は「武蔵工大ソーラー事始め」

 柏会の関ドライバー、福北監督、オリンパスRSの山本監督は、1992年の第一回鈴鹿と能登に参加した学生ソーラーパイオニアである。  鈴鹿では、300kgあったという二人乗り(実用化を目指すということらしい)の巨大な車体を自転車用タイヤで支えるために空気圧をパンパンに上げたタイヤで出走。福北氏が乗り込みフリー走行2周目に差し掛かったところで「パーーン」という大きな音をたててバースト。日産チームが車体にワックスをかけて磨いている横で、徹夜の修理も虚しく時間切れで本戦には出れなかったというホロ苦いデビュー戦であったということでした。
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2008年11月07日(金) とりぎん文化会館(鳥取県立県民文化会館)

 平成20年度日本太陽エネルギー学会・日本風力エネルギー協会合同研究発表会という長い名前の研究会に参加してみた。仕事である。

 

でも何故か仕事以外でよく御一緒する人物に会う。(左画像は鳥取県庁)

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2008年12月07日(日) 滋賀県某所



サンレイクEVOを興味深げに眺める、謎の5人のオジサン達



 パワーエレクトロニクスが主業であり、フレキシブル太陽電池メーカーでもある富士電機システムズでソーラーカーチーム結成を準備している皆様方の見学会でした。営業エンジニアの皆さんが中心とはいえ、鈴鹿最寄りの工場は元々は電動機の工場、社長のOKまで取り付けた、という行動力に期待していたのですが、なんせこの頃は既に不況の真っ直中。

 だいたいねえ、アメリカの自動車メーカーがいけないんだよ。特にGMなんて会社は、1990年代に電気自動車を開発・販売しておきながら、社内の内燃機関派の反発に負けて、自分が売った電気自動車を全部回収してスクラップにしたなんて過去がある。世界的な技術動向よりも社内の派閥の論理の方が勝っているようなケチな会社なんだから。
     って、僕ごときが、ここで吠えてもしょうがない。

期待してます。F-WAVE搭載ソーラーカーの登場を。
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Copyright Satoshi Maeda@Solar Car Archaeolgy Research Institute
太陽能車考古学研究所
2006.01.01