The Place in the Sun

三文楽士の休日 2008鈴鹿編

FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP
DREAM CUP ソーラーカーレース鈴鹿2008


SUNLAKE EVOLUTION
"EMOTIOAL VINTAGE OBSTINASY"

番外編 キョンシーIIIの秘密



2008年8月1日 5:10−5:50

 ドリームカップ・ソーラーカーレース鈴鹿2008 車検日の早朝、キョンシーIII号ピット入り光景をスクープ(?)しました。


 夜明け直後鈴鹿サーキットのピットレーンに現れた幌馬車のような異形のワゴン車。



 ワゴン車の中はご覧のように細密充填状態。あの華奢なシャーシ(アルミパイプによるスペースフレーム構造)の上に、さらに巨大な木製お盆が乗せられ、機材が積み込まれていた。空きスペースはほとんど無い。


 機材類を取り除いて、ようやくシャーシがワゴン車から搬出された。タイヤは外されているが、シャーシとジャッキとは一体化している。
 「これ、出さないとねえ、脚立が出てこないんでカウル降ろせないんですよ。」


車上の幌を開けると、中からあの流麗なボディカウルが姿を現した。


つっかえ棒が2本で支えると、レール二に乗ってカウルがスルスルと出てきた
出し入れにはピットレーンの勾配までもが計算にいれられているのか?


「おっと」もう一人加わって、お尻をささえながら
「ちょっと待ってぇ、ここが外れないんだ」


無事カウル搬出。ううむ、比較的小型(全長4300mm×全幅1700mm)とはいえ、
その気になれば、ワゴン車一台でカテゴリーIのソーラーカー、運べちゃうんですねえ。


こちらがキョンシーIII号のシャーシ。今はジャッキと一体化しています。公式プログラムに掲載されている車両重量は145kg これ実はバッテリー込みの重さなんですねえ。車両本体はあっと驚く65kg(ミツバのモーター含めてですぞ!)。所謂補強繊維類を一切使わずに発泡材のみで作られたカウルが軽いのは定評がありますが、シャーシの方もご覧の通り。


芸術的なまでの肉抜き


コクピットもシンプル。オートバイのようなバーハンドル、計器類は2枚の液晶パネルに集約されている。周りには怪しげなスイッチやボリュームツマミ。


 バーハンドルを前から見た図。足下にブレーキペダルが無いな、と思ったら、ここにありました。軽いからこれで止まれるんです。重い車は真似しちゃだめですよ。


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Copyright Satoshi Maeda@Solar Car Archaeolgy Research Institute
太陽能車考古学研究所
2006.01.01