§4.鈴鹿サーキット
FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP
DREAM CUP SOLAR CAR RACE SUZUKA 2010
2001.07.27(金) 車検
05:45 本隊はサンレイク・アジトに集合し、出発。
僕はというと、04:00にコーランが聞こえたような気がして目覚めた。我々にはアラーの神の御加護があるに違いない。本隊より鈴鹿に近いので、そのまま東に向かう。05:30にはサーキットに到着。
鈴鹿では、かれこれウン○年前、5年間住んでいたことがある。それ以前からも、鈴鹿サーキットには何度も足を運んでいるが、目当ては遊園地であり、鈴鹿サーキットのピットに入るなんてのは初めての経験だ。マレーシアの経験は鈴鹿三年分位の濃さがあったよ、と煽てられての参加ではあるが、なあに、何が起こったって金土日の三日間だ。
07:20 本隊が鈴鹿サーキットに到着。
すぐにダウンロードして車検場の前に陣取る。今年のピットは[6]。一続きになっている[4]は東海大翔洋高校 ファルコン、[5]は芝浦工業大学「芝浦太陽レーシング」KAME
08:00 出場チーム受付。
マレーシアで見た、あの顔、この顔。シャーアラムの悲劇を知る面々が、代わる代わるSunLake号の後尾を偵察に来ている。
「ブレードに触ると手を切るぞ!」
09:00 車検開始
今年も車検一番のり。高橋ドライバー、少し体重オーバー。平澤ドライバー、ちょいと足りず、お茶を1kgほど。
車検では、牽引フックの位置の明示を求められたのみ。白ガムテープにマジックで矢印を入れ、合格。
10:00 車検終了 以後、サンレイクは自由行動
持てあました時間は即席カリンバ講習会に
12:30 初心者講習会
18:00 ブリーフィング
18:30 前夜祭は欠席
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2001.07.28(土) フリー走行、公式予選、8時間耐久第1ヒート
07:00 鈴鹿サーキット集合
ドライバーの高橋が困っている。「何?靴を忘れた!?」
結局、借り物の靴でドライブすることになった。
履けるサイズがあって良かったね。
07:55 - 08:20 ドリーム、チャレンジクラスのフリー走行
サンレイク、高橋がファーステスト・ラップ(5分29.504秒)。ここで一番になってもエラクもナントもないのだが、鈴鹿公式HPに顔写真を、コメント「ええ感じで走れました。」入りでしっかり載せてもらっていた。
08:35 - 09:00 エンジョイクラスのフリー走行
なお、08:00-09:00 には平行してEVクラスの受付と車検が行われている。
09:15 - 10:05 ドリーム、チャレンジクラスの公式予選
予選のドライバーはエース平澤。ピット前で屈伸運動をしていたその時に
「ズル!」
平澤の靴が崩壊した。靴にまつわるトラブルは今朝から二件目である。内層のウレタン樹脂が経時劣化してボロボロの粉末と化している。ピットは大爆笑である。動くと靴がバラバラになるので、その場に座り込んでガムテープ補修を始めたところ、
「すいません、ピット前だと、何かあると危ないんで、中で・・・」
と、ピットオフィシャル氏が警告。しかし、その彼も笑いをこらえきれていなかった。
ポリウレタン樹脂はプラスチックの中では短寿命だが、最低10年位は大丈夫なはず。一体いつから履いてる靴なの?
「ガムテープ」を履いて予選に挑む平澤ドライバー
ポールポジションは公約どおりH・A・Tレーシングチームのエバラ・エコテック(4分14.945秒)。サンレイクは7位(5分10.032秒)
予選に出れなかった、パンダサンとシバタファミリー(共に初回ドリームカップから皆勤賞)も、嘆願書がみとめられて本戦出場OKになったとのこと。(実績があったからだと思いますが)
シバタファミリー・ソーラーカーチームはソーラーカー業界では有名な熟年コンビが率いる老舗チームであるが、今年は熟年二人はドライバー引退して若者世代に引き継ぎを実施。マレーシアでお世話になった太田有彦氏のデビュー戦だった訳だが、残念なことに、モーターコントローラが壊れて、第1ヒートは走れずじまい。同じコントローラを使っている山口大学チーム(鈴鹿には出場せず)が、コントローラを新幹線で鈴鹿まで運び、第2ヒートに復活。有彦氏にとっては散々なデビューだが、なあに21世紀は始まったばかり。
オーストラリアから参戦のレイク・タグラノン・カレッジ。最先端のリチウムイオン・バッテリーを搭載していたが、予選中に何個かのセルが異常発熱し使用不能に。使えなくなったセルを外さざるを得ず、バッテリー容量が大幅に減ってしまったとのこと。前年鈴鹿の大会で、同様にリチウムイオンバッテリーを搭載したソーラーモーションズが過充電で発火事故を起こしたことを踏まえ、レイク・タグラノン・カレッジチームはソーラーモーションズと連絡を取り合って対策を練っていたそうだが、残念ながら同じ轍を走ってしまったようだ。
10:25 - 10:35 EVクラス 公式予選
「EV Innovator SHIMIZU Lab1」チームの「藤澤とうふ店EV86μ」号がクラッシュ。
EVクラスの決勝は、ソーラーカーのスタート前チェックが行われる12:10からの実質10分間ほどになる。東コース5周のスプリントレース。市販ガソリン車をEVに改造したストッククラスと、オリジナル車両のオープンクラスが設定されているが、今大会にエントリーしたのは全車ストック。決勝までの時間が短いため予選でのトラブルは残念ながらリタイヤに直結している。ただ、先の「藤澤とうふ店EV86μ」号のクラッシュはトラブル等というレベルを超えて、全損に近い状態だったらしい
10:45 - 11:45 エンジョイクラス 公式予選
12:00 - 12:30スタート前チェック
この間、コースでは12:10-はEVクラスの決勝。ガソリン車のレースとは比べようもないが、それでも静かなソーラーカーとは対照的に、電動車とは思えない爆音が響く。東コース1周を1分20秒前後で周回するため、6−7分の勝負。その短時間でバッテリーを空にしてしまうのであるから、(レギュレーション上は、バッテリー容量に制限無し)バッテリーから、いったいどれだけ電流を引き出しているのか? ドライアイスでバッテリーを冷却しながら走るというあたりが、その凄まじさを示している。本戦では、一台がスタート出来ず(電気系トラブル?)残念ながら記録無しに終わった。
12:30 - 13:00スタート進行
マジックテープの固定はGood。意外に強い。だがマジックテープが縫いつけてある布テープがシャーシから剥がれ出した。不本意ながら応急処置にガムテープ使用。
12:45 スタート直前
太陽電池の「ウキ」発見。4年前、走行中にパネルが剥がれて飛んだ悪夢が頭をよぎる。PPの透明粘着テープにて応急処置。
すぐ後ろにオーストラリア、レイク・タガラノン・カレッジの「スピリッツ・オブ・キャンベラ」号
13:00 本戦第1ヒート
ロケットスタート高橋、邪魔されていつものブッチギリはできなかったが、序盤から飛ばし、オープニングラップ。最初は高橋がペースメーカーになり、全体が引っ張られる形になった。実はこれが当チームの作戦。全体のペースが十分にあがったのを見計らって高橋はペースを落とし、上位陣の消耗をじっと待つのである。
14:25 オーストラリアチーム「スピリッツ・オブ・キャンベラ」
フルサイズソーラーカーの貫禄でトップに立つが、長くは保たなかった。なにより直線主体の豪州縦断レース World Solr Challenge のために作られた大柄な車体は鈴鹿サーキットのコーナーには弱い。しかも予選時のトラブルでバッテリー容量は相当減っている。頼みの綱の太陽は、雲に隠れて顔を見せてくれない。
14:40 サンレイク、早めのドライバー交代
借り物の靴でドライブした高橋から「ガムテープ」を履いた平澤に交代。
14:42 ドライバー交代直後のラップ。
15分程の間に首位がキャンベラからパンダサンに交代。東海大翔洋のファルコンが2位に浮上。
上位は1分20秒差の中にドリームクラス5台がひしめく接戦。
サンレイクはドライバー交代中に1ラップ順位を落とした。
14:40 サンレイク・ピット
大役終えて一息つく高橋とサンレイク作戦司令室
15:00 各チーム、ドライバー交代
曇天のため、太陽光入力は期待できないので、本来は我慢大会のような走りになるはずなのだが、スタート直後に快調に飛ばしたす高橋に引きずられて全体的にオーバーペース。上位のドリームクラスもかなり辛そうである。
「だめだよ、スピード違反しちゃあ」
と、芦屋大の盛谷先生。
16:00 第1ヒート終盤
首位は芦屋大学TIGA、続いて東海大翔洋ファルコン、OSUモデルS、キャンベラ、サンレイク、パンダサンが混戦状態だったが、次第に芦屋大学TIGAと東海大翔洋ファルコンの二台が先頭集団から抜け出し、一騎打ちの様相に。
16:40 東海大翔洋ファルコンが首位に
ファルコンがTIGAを抜き、首位に立った。高校生チームが昨年のチャンピオンの前に出たということで会場DJは大興奮。
16:56 首位交代、芦屋大TIGA
第1ヒート終了間際に芦屋大TIGAが意地を見せてファルコンを追い抜き、レースはチェッカーフラッグを迎えた。
17:00 8時間耐久レース、チェッカー
第1ヒートは芦屋大、東海大翔洋、OSUに次いでサンレイクは総合4位、クラス1位。我慢の走りで第1ヒート終了時点でもバッテリー残量40%を残したが、少なからぬ車両がハイペースに乗せられて終盤にバッテリー切れを起こし、息も絶え絶えの走りになったチームも少なくなかった。
「まるで第2ヒートの終わりみたいや。
動いている車が少なくなっていたので走りやすかった」
と、平澤。
「こんな涼しい鈴鹿は初めてだ」(全員)
18:30まで充電タイム。太陽はほとんど沈みかかっている上に、もともと曇天でショボショボとしか充電できない。太陽電池を冷やすまでもない感じ。ガムテープで固定したエアロパーツは、ほとんど問題なし。
18:30 充電終了。
バッテリーを保管場所に格納。バッテリーを夜中にこっそり充電したりできないように、明朝10時までの間、厳重に管理されるのである。その後は、明日に備えてタイヤ交換、エアロパーツの補修、太陽電池のウキ補修等々、細かい作業がびっしり。
19:30 花火
「早く食べないと、花火のためにピット側の電灯は消されて真っ暗になってしまうんだ」
と夕飯の弁当の蓋を開けたとたんに照明が消され、花火が始まった。
サーキットコースで、モトクロスのオートバイ6台がダンス!
なんと4輪のラリーカーが、ダンス!!
最後にレースクイーンを横に乗せたサイドカーが、これまたダンス!
レースクイーンの絶叫がスタンドまで聞こえた。
面白かったのはここまで、続くトークショーは、ドッチラケ。ピットに引き上げ作業の続き
21:00 作業終了 ホテルへ。
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2001.07.29(土) 4時間耐久、8時間耐久第2ヒート
06:20 エンジョイクラス 4時間耐久レースのスタート前チェック開始
06:50 エンジョイクラス 4時間耐久レースのスタート進行
07:20 エンジョイクラス4時間耐久レース開始
早朝からエンジョイクラスの4時間耐久レース決勝が行われているが、僕たちがやるべき仕事はレース観戦ではなく10:00に開放されるバッテリーに太陽光から充電するための場所取りと準備である。
09:50 バッテリー保管所前
この頃になると、各チームから選抜された健脚ないし力自慢がバッテリー保管所に集まってくる。彼等はバッテリーを台車に乗せるか、抱えるかして、バッテリー保管解除と同時に猛ダッシュで自チームの所に届けるのである。
「それ、小さくて軽そうやな」
高橋が羨ましそうに見ているのは、ドリームクラスOSUチームのニッケル亜鉛バッテリー。
10:00 バッテリー解除、
事故があっては元も子もないので、手綱をしっかり握って安全運転。馬力のある学生チームは既に走り去った後。
充電開始。天気は快晴。ようやくソーラーカーレースらしくなってきた。
ソーラーパネルに水をかけて、じゃんじゃん冷やす。
お隣で充電していたオーストラリアのレイク・タガラノン・カレッジチームがサンレイクの様子を偵察?に。豪州ナマリなのか、単に僕のヒアリング能力不足なのか、何云ってるのか良く解らなかった。でもたぶん、「なんで俺たち、こんな粗末なソーラーカーに負けてるんだ?」って話していたんだと思う。
11:20 エンジョイクラス 4時間耐久レース終了
優勝は堺市立工業高校科学部、38周回で2連覇
2位は紀北工業高校 35周回
3位は中日本自動車短大 同じく35周回
グッドデザイン賞に延工電子、アイデア賞に愛知県立豊田工業高校が選ばれた。
12:00 スタート前チェック
先発ドライバーは昨日と同じく高橋
12:30 スタート進行
スターティング・グリッドは昨日の第1ヒートの総合順位順になる。サンレイクは総合4位で4番グリッド。ピットレーンからコースに入る入り口はコントロールタワー側にあり、スタート位置とは正反対の方向になる。出遅れると、混雑したグリッドの中央を通り抜けなければならない。空いている内に並んでしまおうということで、一番にコースに押し出すことにした。
結果、ご覧のようにホームストレート独占貸し切り状態である。
昨日より相当暑くなりそうなので、今日は水分補給が必要
12:55
スタート5分前
12:59
第1グリッド 芦屋大学スカイエースTIGA
第2グリッド 東海大附属翔洋高等学校 ファルコン
第3グリッド OSU大阪産業大学 モデルS
第4グリッド サンレイク
13:00 本戦第2ヒート スタート
ファルコンが飛び出して芦屋大TIGAに被せる形でアウトコースに車線変更。サンレイクがそれに続き、結局はファルコンを抜いて高橋がオープニングラップを飾ることになった。ロケットスタートと呼ばれる所以であるが、その後は昨日同様にペースを落として一時は7位まで順二を下げた。
第2ヒート序盤首位はOSU
13:35 太陽虫パンク
第1ヒートにてクラス3位、総合7位に付けていた太陽虫がパンク
14:12 芦屋大学TIGA ドライバー交代。
所要時間50秒。タイミング的にもかなり早い。第1ヒート同様のドッグファイトになると予想したかのか、早めに攻撃型の野村ドライバーへの交代である。、めのドライバー交代 所要時間50秒
14:30 第2ヒートも中盤
上位は 東海大翔洋ファルコン、芦屋大TIGA、OSU、サンレイク
二年連続、チャレンジクラス2位の芝浦工業大学、芝浦レーシング「KAME」。今回は「打倒SunLake」を公言してきていたが、モーター破損により15周回にて棄権。
パンダサン 昨日は調子よかった(一時は総合トップに躍り出た)が、本日はトラブルでリタイア。
オーストラリアチームも調子悪い。午前の充電時間中には話もしたのだが、最後は、こちらの挨拶に愛想も返さず憮然とした顔で帰っていった。
15:00過ぎ 東海大翔洋ファルコンがドライバー交代
その間、芦屋大TIGAが代わって首位に
15:30 ファルコンがTIGAを抜き返しトップに。
激しいトップ争いを続ける 芦屋大学 SkyAce TIGA と 東海大学附属翔洋高校の Falcon
上位4チーム、東海大翔洋ファルコン、芦屋大TIGA、OSU、玉川大ドルフィンは激しいバトル。特にファルコンとTIGAの首位争いは熾烈。ピットから高橋ドライバーへの指示は、
「上位4台の車に近づくな! 酷い目にあうぞ!。」
東海大翔洋高校ファルコンの奮闘は会場全体を沸かせ、さらに場内放送のDJが油を注ぎ続けている。
15:00頃
ドリームクラス上位は依然として、東海大翔洋ファルコン、芦屋大TIGA、OSU、玉川ドルフィンの4台。東海翔洋高校 ファルコン がタイヤ交換にピットイン。なんと、F1レースを見るような、素早い交換。ピットに止まったと思ったら車輪が外れていた。
SunLakeも高橋から平澤に交代。所要時間1分20秒。やればできるじゃないか。
16:00頃
そろそろ、電欠で止まってしまう車両が増えてきた。
16:25
先頭集団は5台:東海翔洋、芦屋大、OSU、玉川大(以上がドリームクラス)と チャレンジクラスの SunLake。チャレンジクラスの二位とはこの時点で6〜7周差(一周約6分)がついていたので、クラス1位は確定。(拍手)
興味は総合順位へ。総合1〜4位を占めるドリームクラス車両と、チャレンジクラスであるSunlakeのラップタイム差は30秒近くある。トップの東海翔洋 ファルコン はガンガン飛ばし、それを芦屋大TIGAが追撃する激しいトップ争いは続いている。離される一方で、SunLakeがそこに割り込む隙は無さそうだ
やはりドリームクラスにはかなわないのか?
昨年、一昨年と、総合表彰台に乗れたのは単なるラッキーだったのか?
「そうだよなあ、チャレンジクラスの1位って、昔は精々総合で6〜7位くらいだったもんなあ。これが実力だよなあ・・・・」
下村監督が珍しく弱音を吐いている。そのとき、
16:35 4位の玉川大ドルフィンがピットイン。!?
ドライバー交代はとうに済ませているのでトラブルだ。ピットは、はるかに離れているので双眼鏡で偵察していると、アッパーカウルを外して後輪のタイヤ交換を始めた。タイヤにはモロに白い筋が見えてパンク寸前。タイヤ交換所要時間、約8分。SunLake、4位に浮上。
トップ争いは依然として 東海翔洋と芦屋大、激しいデッドヒート。OSUはマイペース。ドリームクラスの3台のペースは全く落ちない。これで、今年は総合3位以内は無理か・・・・そうだよな、チャレンジクラスの限界だよな・・・・と皆で先ほどのボヤキを反芻。場内アナウンスは「高校生チームが総合首位をキープ」と興奮気味に叫び続けている。その時、
16:36 東海翔洋ファルコンが、東コースをショートカットして緊急ピットイン。
何が起こったのか?
ピットでは、別にタイヤを交換するでも無く、ドライバー交代するでもなく、なにやら話しているだけ。(しかも4分も)その後、車は何事もなかったように走り出したのだが、コースに出てしばらくしたところで、
16:45 東海大翔洋ファルコンがダンロップコーナーでストップ。
モニターに、ファルコンの横をすり抜けるSunLakeがちらりと映ったその3秒後に下村監督の携帯電話が鳴った。
「ファルコン止まってる。」
ドライバー平澤からだった。間違いなくバッテリー切れだ。SunLake 総合3位に浮上。
「よっしゃあ!、やったあ!」
と叫ぶ我々の隣の隣で、無言でモニターを見つめる東海翔洋チーム。
16:55
誰もが芦屋大TIGAの連続優勝と信じていたその時、なんとゴール直前で突然、芦屋大学 TIGAがストップ!!。ファルコンとのバトルに電力を使いすぎてしまったのだ。
平澤への最終ラップへの指示は「全開で走ってきて。」
第2ヒート終了直前の電光掲示板
ゼッケン13 OSU大阪産業大学
ゼッケン 1 芦屋大学
ゼッケン21 Team Sunlake
ゼッケン 5 東海大学附属翔洋高校
ゼッケン 9 玉川大学
17:00 チェッカー
最後は我慢のOSUが4分以上のタイム差を逆転に逆転して第2ヒート42周、トータル80周で総合優勝。会場DJは絶叫。
2位は芦屋大学 スカイエース TIGA 第2ヒート41周、トータル79周
SunLake は最後の一周に残った電力をフルにつぎ込み、第2ヒート最高ラップ5分19秒を出して余裕のゴール。第2ヒート40周、トータル77周、総合3位入賞。クラス3連覇、さらにチャレンジクラスで3年連続して総合表彰台に登ったという不動の記録が達成された瞬間だった。ドライバー平澤にとっては、昨年は最終周と最後にヨタヨタになり、TIGAとOSUに2回も抜かれた鬱憤がはらせただろう。
総合4位は第2ヒート38周、トータル76周の東海大学附属翔洋高校Falcon。玉川大学は第2ヒートだけだと39周と東海大附属翔洋高校を上回ったが、トータルでは同周回の76周でオーバータイム差で5位となった。
総合1位争いに目を奪われて目立たなかったが、チャレンジクラスの2位争いも熾烈だった。最後の最後でH・A・Tレーシングのエバラ・エコテックが柏会の武蔵を抜き、2位/3位が逆転、共にトータル69周。チャレンジクラス4位は太陽虫(トータル56周)。
ファルコンとTIGAの総合トップ争いに惑わされず、ペースを守り続けたOSUの勝利。自画自賛で申し訳ないが、バッテリー残量を見切ってマイペースを貫いた僕たち SunLake、共にソーラーカーレースの基本中の基本であるエネルギーマネジメントの重要性を示した結果であったと思う。
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17:10 サーキットコース → 観客スタンド前にて仮表彰式
「総合3位は、チャレンジクラス全員の物として祝福したい」
とH・A・Tレーシングの村山監督から祝福の言葉。
「バッチリ走ってくれて嬉しかった」
柏会の福北監督。
チャレンジクラスの仮表彰 部分拡大画像
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三文楽士の休日
FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP DREAM CUP SOLAR CAR RACE SUZUKA 2001
2001 マレーシアから鈴鹿に続く道 §4.鈴鹿サーキット
The Way form Malaysia to Suzuka 2001 Section 4 Suzuka Circuit
第一稿(テキスト版) 2001.08.04.
第二稿(WEB公開準備) 2006.09.25.
第三稿(微改訂、テキスト版公開) 2010.10.15.
第四稿(改訂・追記、画像追加) 2010.10.30.