The Place in the Sun

三文楽士の休日

SOLAR BYKE RACE IN HAMAMATSU 2014

2014浜松巡礼編

2014 PILGRIMAGE TO HAMAMATSU


ペロポネソスの既視感
PELOPONNESOS DEJA VU


第七章 三つ目の落とし穴

Section 7: The Third Pitfall



15:00-16:00  6時間耐久 第4ステージ

 スプリントで得点が取れず、最も配点が高い耐久第2ステージと第3ステージを棒に振っているので、何をどう足掻いても順位は動かない。来年に繋げるためのデータ取りを主目的にして20分交代で三人のライダー別データを収集することにした。



6時間耐久 第4ステージ スタート

 スタート前に実行委員長が「例年、事故が起こるのは、第4ヒートです。十分注意してーーー。」と声を涸らしている。十分解ってはいるつもりだった。その「つもり」が、やはり一番危ないのだ。



最終ステージの一番手はライダー中村

15:10  転倒

 ホームストレート側で写真を撮り、ピットに向かっていると「ガッシャーン」と車両が転倒する音がした。ちょうど僕たちのピットの前あたりだ、パイロンを並べて作ったスラロームの終点付近である。駆けつけてみると、自分たちのバイクではないか!。中村ライダーがパイロンで渋滞にはまり、前の車両の後輪と、こちら側の前輪が接触してしまったらしい。幸い先行車両は何事も無かったように走り去り、後続車両も上手く回避してくれたので被害は自車だけで済んだ。



幸か不幸かピットのすぐ前だった



応急処置

 ライダーは指を怪我し、医務室行きになったが、骨には異常なく処置はバンドエイド。

 

 車両は、というとスロットルグリップが大破し、ステップがグラグラに。即座に昨夜、大津まで戻って取ってきたポケバイからスロットルを抜き取って移植。意図せずしてニコイチ状態である。

 落ち込んでしまったライダー中村の代わりに政井がピットスタートするも、2周目で



「次、ピットイン。足が落ちた。」

 転倒時に外れかけ、応急処置したステップがグラグラになり、ピットに辿り着いたときには脱落していた(ピットロードに落ちていたので他チームの方が、届けてくださった)。





 もう、ボロボロである。ステップを再度取り付け、脱落防止にインシュロックで縛り、最後は不貞寝で気力を取り戻した松丸ライダー。



怒濤の勢いでパイロンスラロームを攻める。



チェッカー

16:00  過去、体感時間が最も長くなった「ソーラーバイクレースin浜松」の全競技が終了した。

16:00-17:00  ピット撤収

 充電スタンドは、最終ステージ中に解体し、既に返却済み。タープを畳み、ボチボチと後始末して、



定置ソーラーパネルの撤収



ピット撤収作業中

17:00-18:00  表彰式



 競技結果はボロボロだったので賞には無縁のはずだったが、スポンサーの粋な計らいで「遠方からの参加」を評価され、特別賞の「静岡クラウンメロン」を頂戴した。

 

静岡クラウンメロン


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三文楽士の休日

Solar Bike Race in HAMAMATSU 2014

2014浜松巡礼編 「ペロポネソスの既視感」

公開  2014.09.30.

Copyright Satoshi Maeda@Team Sunlake
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