The Place in the Sun

三文楽士の休日 2006浜松編

Econo Solar Bike Race in HAMAMATSU 2006
第1回 エコノ ソーラー バイク レース in 浜松 2006

ソーラーバイクレース参戦記


セクション2 浜名湖の夜明け

****************************************************************

2006年11月18日

04:00 起床
04:25 出発 名神高速道路八日市インターから東に向かう。
         眩しいのは苦手なので出来れば太陽が顔を出す前に高速を降りたい。

05:59 名古屋を過ぎたあたりで東の空が少し明らみはじめた。



06:35 浜名湖サービスエリア


サービスエリアから朝の冷え切った空気を通して黎明に包まれた浜名湖を望む。


07:10
 浜松オートレース場到着。関係者入り口から守衛のオジサンに会釈して中に入れてもらう。場内の各部は「ブンはま」ホームページで丁寧に紹介されており、既におなじみだが、やはり全体像は実際に訪れてみないと解らない。



浜松オートレース場 メインゲート


07:54 監督到着



「変わった車ですねえ」なんて近づいたら最後、最低でも
1時間はたっぷりとSVX讃歌を聞かされることになるだろう。

08:20 サンレイク本体到着



 被覆が全て溶け落ちた動力系配線は太田氏の手で既に新しく張り直されていた。分流器には相当な発熱があった証拠として、表面酸化皮膜による鈍い干渉縞がしっかりと残されていた。接続ミスでバッテリーが動力配線を介して短絡状態になったらしい。幸いモーターに異常はなく、先の珍品ラッパは、まだ私のコレクション棚に鎮座している。

 バイクはなんとか煙を吐く前の状態に戻ってはいるが、結局このゴタゴタにより、電圧を落とした場合のデータは全くとれておらず、そればかりか、バッテリー接続変更に必要なリード線さえ用意されていない。
 

 初めての会場なので勝手が全く解らない。ともかく大急ぎで電圧を落として走れるかどうかを確認しなければならない。幸い、レース場の脇には試走コースが併設されている。近くの駐車場で僕たちは店開きをして、バッテリーの組み替えを作業を始めた。

 モーター定格は48V800W、定格電流は16Aに過ぎない。100A超の電流が何度も流されたモーターの絶縁被覆が、どれだけダメージを受けているかは解らない。48V仕様のままでは発進時に定格の10倍近い電流が流れ、焼損する可能性が高い。大切な預かり物の新作バイクをデビュー戦で壊すわけにはいかない。

 電圧を24Vに落としたバイクの最高速は30km/hr、電流は落ちたがそれでも発進時にはフルスケールを振り切り、平坦路の定常時で25A。定格値は超えているが安全率の範囲内だろう。太田氏が設計時に狙った、カットビバイクにはかなり隔たりがあるが、ここは安全策を採るべきだろう。

 12V×2個で済むことになったバッテリーケースに自動車用の重いバッテリーを4個も乗せておく必要はない。軽量化を優先しよう。最高速が30km/hr程度であるので、速度制御は事実上必要なくなった。走り出したらONのままで十分。その方がリレーが焼き付く恐れも小さくなる。

 新車 Otus Fujio は、デビュー戦会場にて、車検開始30分前に、ようやく仮仕様がFIXされたのであった。


「 The Otus Eco Bike Brothers 」
太田鉄工所ルーツの3台並んでの記念撮影

左:立命館大学 「仮称 Green Moss」
  旧称「ケグニ号2003」、エコカーフェスタ2004にてデビュー、
  手作り部門4位の実績有り。改名の理由は不明。

中:チーム・オータス「 FUJIO 」
  制作者により、サンレイクの監督と同じ名前が付けられた。
  Fujio氏本人は結構気に入っているようである。

右:チーム・オータス「 HANA 」
  当初は、立命館大学の某OB氏奥方の御名前を拝借し、
  「 SAYAKA 」と命名されていたが、同名車両があるため、
  この期に改名。FUJIO号とは夫婦の関係にある。


セクション3 第一日目へ

浜松2006編トップへ
三文楽士の休日HOMEへ