琵琶湖周航の歌
Circumnavigation on the Lake Biwa

歌詞変遷表


時期 出展 1番 2番 3番 4番 5番 6番 引用元、備考
三高歌集
標準形
三高歌集昭和16年版
琵琶湖周航の歌
楽譜は数字譜4/4拍子
われは(ウミ)の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかない戀に泣くとかや
波のまにまに漂へば
赤い泊火(トマリビ)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
汚れの現世(ウツシヨ)遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
以下、本歌詞を基準に
差異を示す。
赤字:言葉自体が異なる場合
青字:新旧字体、仮名/漢字等
大正6年   われは水の子            
大正8年
(1919年)
猪熊信二氏(大8年文甲入)が
三高歌集大正八年版余白に
書き留めた歌詞
曲名:周航

の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
けむるさ霧は小波の
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
小松が里の乙女子
暗い椿の森
果敢ないに泣くとかや
のまにまにただよへば
赤いとまりびなつかしみ
定めぬ波まくら
今日は今津か長
るりの花園さんごの宮
つたへの竹生島
佛の御手にかれて
眠れよ乙女らけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にたゝずめば
比良も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
汚れの現世遠く去り
白銀の波に漕ぎゆかん
語れよ友よ熱きこゝろ
三高私説
大正8年
(1919年)
秋山康夫氏に従うとして、
三高歌集創立130周年記念版
(1998)に掲載された歌詞
(ウミ)の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
けむる狭霧
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
小松の里の乙女子
暗い
椿の森蔭に
はかな恋に泣くとかや
波のまにまに漂へば
赤い漁火(イサリビ)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれよ、おとめやすらけく
  西國十番長命寺
汚れの現世(ウツシヨ)くさりて
白金(シロガネ)の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
三高歌集
三高創立130周年記念 1998
大正9年
(1920年)
井田完二氏(大9年一部丙)が
昭和58年開催の奈良三高会
で配布された歌集抜粋に
メモした歌詞
  雄松が里の乙女子
暗い椿の森蔭に
赤い泊火なつかしや     汚れの現世遠ざかり
白金の波にいざこがん
語れ我が友
「三高私説」に「久米氏の遺品の
中から発見された。」と記載
「久米先生」は久米直之京大名誉教授
三高歌集編者でもある
大正10年
(1921年)
三宅正雄氏(大13年文甲卒)が
三高歌集大正十年版の余白に
書き留めた歌詞。

の子さすらひの
旅にしあればしみみと
めぐる狭霧やさざ
しがの都よいざさらば
松は緑に砂は白き
小松が里の乙女子
い椿の森
はかないに泣くとかや
のまにまに漂へば
赤いとまり灯なつかしみ
行くへ定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子らけく
矢の根は遠く埋れて
夏草き堀のあと
湖上り佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
れの現世とほく去り
白い銀波をいざこがん
語れが友あつき心
堀準一氏夫人
→岩辻賢一郎氏
→三高私説氏
大正10年
(1921年)
三高歌集大正10年増補版
琵琶湖周航の歌 初掲載?
内容未確認
めぐる狭霧や 白き
小松
はかない
  珊瑚の
ねむれ乙女子
矢の根は遠く
湖上にひとり
とほく去り
白い銀波をor白銀の波
森田資料p122(堀準一)
大正11年
(1922年)
三高歌集大正11年版

原本未確認
けむる狭霧 砂白き
小松の
はかな
  珊瑚の宮
ねむれよをとめ
矢の根は深く
古城にひとり
遠くさりて
黄金の波に
森田資料p122(堀準一)
大正11年
(1922年)
三高歌集大正11年版

琵琶湖周航の歌記念館
展示パネル
れはの子さすらひの
旅にしあればしみじみと
けむる狭霧
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
小松の里少女子よ
暗い椿の森
はかな恋に泣くとかや
なみのまにまに漂
あかい泊火なつかしみ
行方定めぬ
今日は今津か長
瑠璃の花園珊瑚の宮
への竹生島
佛のいだかれて
ねむれよをとめらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
汚れの現世遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
琵琶湖周航の歌記念館 新旧歌詞比較
展示パネル(2010年11月確認) 影(陰)、
波(浪)枕、浜(濱)、伝え(傳へ)、国(國)等は、
パネル作成時に新字体に改めたと推定。
大正15年
(1926年)以前
辻彦一氏(大15文乙卒) われはの子

煙る狭霧や
松は緑に砂白き
暗い椿の森蔭に
はかな恋に泣くとかや
赤い泊火(トマリビ) への竹生島

ねむれよ乙女
    安田資料p127
大正15年
(1926年)
安田資料p127に引用された
高等学校・専門学校寮歌集
考へ方研究社版
の子

けむる狭霧
松は緑に砂白き
小松里の乙女子
暗い椿の森蔭に
はかな恋に泣くとかや
あか泊火(とまりび) への竹生島

ねむれよをとめ
    安田資料p127
昭和2年
(1927年)
三高歌集昭和2年版

琵琶湖周航の歌記念館
展示パネル
われは湖の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森
はかないに泣くとかや
波のに漂
赤い泊火なつかしみ
行方定めぬ
今日は今津か長
瑠璃の花園珊瑚の宮
古いへの竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
汚れの現世遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
琵琶湖周航の歌記念館 新旧歌詞比較
展示パネル(2010年11月確認) 影(陰)、
波(浪)枕、浜(濱)、伝え(傳へ)、国(國)等は、
パネル作成時に新字体に改めたと推定。
大正15年
   -昭和3年
(1926-1928年)
高等学校・専門学校寮歌集
考へ方研究社版

曲名:三高琵琶湖航の歌
れはの子さすらひの
旅にしあればしみじみと
けむる狭霧
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
小松の里の少女子
暗い椿の森蔭に
はかな戀に泣くとかや
のまにまに漂へば
あかい泊火(とまりび)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の手にいだかれて
ねむれよ、をとめらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
汚れの現世(うつしよ)遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友熱き心。
原典 初版大正15年、十版昭和3年
歌詞のみ
昭和3年
(1928年)以前
今井顕治氏(昭3理甲卒) われは(ウミ)の子

煙る狭霧
松は緑に砂白き
雄松里の乙女子
暗い椿の森蔭に
はかな恋に泣くとかや
赤い泊火(トマリビ) への竹生島

ねむれよ乙女
    安田資料p127
昭和3年
(1928年)
三高歌集昭和三年版

改訂琵琶湖周航の歌
歌詞のみ
われは(ウミ)の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧さざなみの
滋賀の都よいざさら
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかない戀に泣くとかや
に漂へば
赤い泊火(トマリビ)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
汚れの現世(ウツシヨ)遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
 
昭和7年
(1932年)
安田資料p127に引用された
流行歌全集
大衆雑誌付録
中央公論社
われはの子

けむる狭霧や
松は緑に砂白き
小松(こまつ)里の乙女子(をとめご)
暗き椿の森蔭に
はかなに泣くとかや
あか泊火(とまりび) への竹生島

ねむれよをとめ
    安田資料p127
昭和7年
(1932年)
流行歌全集
大衆雑誌付録
中央公論社

曲名:三高琵琶湖航の歌
(わ)れは(みづ)(こ)さすらひの
(たび)にしあればしみじみと
けむる狭霧(さぎり)(さゞなみ)
滋賀(しが)(みやこ)よいざさらば
(まつ)(みどり)(すな)(しろ)
小松(こまつ)(さと)女子(をとめご)
(くら)椿(つばき)森蔭(もりかげ)
はかな(こひ)(な)くとかや
(なみ)のまにまに(たゞよ)へば
あか泊火(とまりび)なつかしみ
行方定(ゆくへさだ)めぬ浪枕(なみまくら)
今日(けふ)今津(いま)長濱(ながはま)
瑠璃(るり)花園(はなぞの) 珊瑚(さんご)(みや)
(ふる)(つた)への竹生島(ちくぶじま)
(ほとけ)(て)にいだかれて
ねむれよ、をとめ(やす)らけく
    原典 昭和7年6月29日発行
歌詞のみ
昭和8年
(1933年)
三高祭漫画はがき
最古の数字譜6/8拍子
採譜は浅田正三氏(昭8理甲)
われは(ウミ)の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかない戀に泣くとかや
波の(ま)(ま)に漂へば
赤い泊火(トマリビ)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
汚れの現世(ウツシヨ)遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友 熱き心
森田資料p132
昭和9年
(1934年)
安田資料p127に引用された
明治・大正・昭和
流行歌民謡全集
講談社倶楽部付録
れはの子

けむる狭霧や
松は緑に砂白き
小松(こまつ)里の乙女子(をとめご)
暗き椿の森蔭に
はかな恋に泣くとかや
あか泊火(とまりび) への竹生島

眠れ乙女
    安田資料p127
昭和9年
(1934年)
明治・大正・昭和
流行歌民謡全集
講談社倶楽部付録

曲名:(わ)れは(みづ)(こ)
(わ)れは(みづ)(こ)さすらひの
(たび)にしあればしみじみと
けむる狭霧(さり)(さゞなみ)
滋賀(しが)(みやこ)よいざさらば
(まつ)(みどり)(すな)(しろ)
小松(こまつ)(さと)女子(をとめご)
(くら)椿(つばき)森蔭(もりかげ)
はかな(こひ)(な)くとかや
(なみ)のまにまに(たゞよ)へば
あか泊火(とまりび)なつかしみ
行方定(ゆくへさだ)めぬ浪枕(なみまくら)
今日(けふ)今津(いま)長濱(ながはま)
瑠璃(るり)花園(はなぞの) 珊瑚(さんご)(みや)
(ふる)(つた)への竹生島(ちくぶじま)
(ほとけ)(て)にいだかれて
(ねむ)乙女(をとめ)(やす)らけく
(以下略)   原典 歌詞のみ
昭和10年
(1935年)以前
神陵史「琵琶湖周航の歌」
の項の記載
煙る狭霧やさざなみの
暗い椿の森蔭に
         
昭和11年
(1936年)
三高歌集昭和11年版
数字譜掲載
内容未確認
             
昭和12年
(1937年)頃
神陵史「琵琶湖周航の歌」
の項の記載
昇る狭霧やさざなみの 赤い椿の森蔭に          
昭和14年
(1939年)
三高歌集昭和14年版
楽譜は数字譜4/4拍子
われは(ウミ)の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤いの森蔭に
はかない戀に泣くとかや
波のまにまに漂へば
赤い泊火(トマリビ)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
汚れの現世(ウツシヨ)遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友 熱き心
 
昭和16年
(1941年)
三高歌集昭和16年版
琵琶湖周航の歌
楽譜は数字譜4/4拍子
われは(ウミ)の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかない戀に泣くとかや
波のまにまに漂へば
赤い泊火(トマリビ)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
汚れの現世(ウツシヨ)遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友 熱き心
 
昭和22年
(1947年)
三高歌集昭和22年版
手書きガリ版刷り
楽譜は数字譜6/8拍子
(ウミ)の子放浪(サスラヒ)
旅にしあればしみじみと
昇る霧やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の處女子(ヲトメゴ)
赤い椿の森蔭に
はかない戀に泣くとかや
波のまにまに漂へば
赤い泊火(トマリビ)しみ
行方定めぬ
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の手にかれて
處女子安らけく
矢の根は深く埋もれて
夏草き堀の
古城にり佇めば
比良も伊吹も夢の
西國十番長命寺
汚れの現世(ウツシヨ)遠くりて
黄金の波にいざがん
語れ處女子熱き心
 
昭和27年
(1952年)
三高歌集昭和27年版
楽譜が五線譜になる
(昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ)  
昭和28年
(1953年)
愛唱名歌集 野ばら社
楽譜は正旋律
(うみ)の子さすら
旅にしあればしみじみと
昇る小霧(さぎり)やさざ
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松(おまつ)が里のおとめ子は
赤い椿の森かげ
はかないに泣くとかや
波のまにまに(ただよ)
赤い泊火(とまりび)なつかしみ
行方定めぬ
今日は今津か長
    西国十番長命寺
(けが)れの現世(うつしよ)遠くりて
黄金(こがね)の波にいざこがん
語れおとめ子熱き心
 
昭和30年
(1955年)
三高歌集昭和30年版 (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ)  
昭和33年
(1958年)
三高歌集昭和33年版 (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ)  
昭和35年
(1960年)
三高歌集昭和35年版 (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ) (昭和16年版に同じ)  
昭和37年
(1962年)
学生歌名曲選(ソノシート)
早稲田大学合唱団
琵琶湖周航歌 我は湖の子
(うみ)の子さすら
旅にしあればしみじみと
昇る小霧(さぎり)やさざ
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里のおとめ子は
赤い椿の森かげ
はかないに泣くとかや
波のまにまに漂
赤い泊火(とまりび)なつかしみ
行方定めぬ
今日は今津か長
    西国十番長命寺(ちょうめいじ)
(けが)れの現世(うつしよ)遠くりて
黄金の波にいざ(こ)がん
語れおとめ子熱き心
ソノブックス社
昭和37年
(1962年)
ボニージャックス EP われは(うみ)の子さすら
旅にしあればしみじみと
昇る小霧(さぎり)やさざ
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里のおとめ子は
赤い椿の森かげ
はかないに泣くとかや
波のまにまに(ただよ)
赤い泊火(とまりび)なつかしみ
行方定めぬ
今日は今津か長
      キングレコード
早大グリークラブOBで結成
(1934-37生まれ)
昭和43年
(1968年)
三高歌集(抜粋)
三高創立100年記念
昭和35年記念版
われはの子さすらひの
旅にしあればしみじみと
烟る狭霧やさざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
暗い椿の森蔭に
はかない戀に泣くとかや
波のに漂へば
赤い泊火(トマリビ)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれよ乙女やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
汚れの現世(ウツシヨ)遠くさりて
白銀の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
 
昭和43年
(1968年)
寮歌は生きている われは(うみ)の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかないに泣くとかや
波の(ま)(ま)に漂へば
赤い泊火(とまりび)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長
瑠璃の花園珊瑚の宮
古いへの竹生島
の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
汚れの現世(うつしよ)遠くりて
黄金(こがね)の波にいざがん
語れ我が友熱き心
 
昭和46年
(1971年)
加藤登喜子 LP は湖の子放浪
旅にしあればしみじみと
昇る霧やさざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかないに泣くとかや
波のまにまに漂
赤い泊火しみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い伝えの竹生島
手にかれて
れ乙女子らけく
    ポリドールレコード
日本グラムフォン
EPには楽譜附属、新旋律(登紀子調)
昭和46年
(1971年)
ケイ・松永 EP (うみ)の子放浪(さすらい)
旅にしあればしみじみと
昇る霧やさざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の処女子(おとめご)
赤い椿の森
はかないに泣くとかや
波のまにまに漂
赤い泊火(とまりび)しみ
行方定めぬ
今日は今津か長
      ビクターレコード
昭和46年
(1971年)
須藤リカ EP われは湖の子さすら
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかないに泣くとかや
  瑠璃の花園珊瑚の宮
古いへの竹生島
の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
    クラウンレコード
歌詞カードに楽譜附属
正旋律
昭和48年
(1973年)
大津市三保ケ崎
三高艇庫横、
周航創始80年周年記念碑
われは湖の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
のぼる狭霧やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森
はかないに泣くとかや
のまにまに漂へば
赤い泊火なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
汚れの現世遠くりて
黄金の波にいざがん
語れ我が友熱き心
 
昭和55年
(1980年)
神陵史「琵琶湖周航の歌」の項 われは湖の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかないに泣くとかや
波のまにまに漂へば
赤い泊火なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長
瑠璃の花園珊瑚の宮
古いへの竹生島
の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
汚れの現世遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
 
昭和56年
(1981年)
都 はるみ EP
日興證券大津支店開設記念
「滋賀県民の歌」とのカップリング
(うみ)の子さすら
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかないに泣くとかや
波のに漂
赤い泊火(とまりび)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
      日本コロンビア
昭和60年
(1985年)
今津港航路灯
桟橋先頭にある
    のまにまに漂へば
赤い泊火なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
       
昭和62年
(1987年)
竹生島 歌碑
琵琶湖周航の歌より
      瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
     
昭和63年
(1988年)
岡谷市釜口水門
小口太郎顕彰碑、歌碑、
江崎玲於奈氏筆
われは湖の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかない戀に泣くとかや
波のまにまに漂へば
赤い泊り火なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
汚れの現世遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
 
平成元年
(1989年)
(旧)志賀町近江舞子歌碑
琵琶湖周航の歌より
小口太郎作
岡崎榮喜書
  松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森
はかないに泣くとかや
         
平成4年
(1992年)
三高歌集
三高創立125周年記念 1993
われは(ウミ)の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
暗い椿の森蔭に
はかない戀に泣くとかや
波のまにまに漂へば
赤い泊火(トマリビ)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
汚れの現世(ウツシヨ)遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
 
平成5年
(1993年)
今津港歌碑
琵琶湖周航の歌
奥田東書
われは湖の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかない戀に泣くとかや
波のまにまに漂へば
赤い泊り火なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
汚れの現世遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
 
平成8年
(1996年)
琵琶湖周航の歌
−うたの心−
(琵琶湖周航の歌発行会)
p99-101
れは(うみ)の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
烟る(けむ)狭霧さざなみの
滋賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
小松の里の少女子
暗い椿の森蔭に
はかなに泣くとかや
波のに漂へば
赤い泊火(とまりび)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃(るり)の花園珊瑚(さんご)
傳への竹生島
佛の手にいだかれて
ねむれよ乙女やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり(たたず)めば
比良も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
汚れの現世(うつしよ)遠くさりて
黄金(こがね)の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
「堀準一氏」の論考による。
(一部は漢字に転換)オリジ
ナルに近いとされる歌詞を
再構築したもの。
として掲載される。p99-101
平成10年
(1998年)
三高歌集
三高創立130周年記念 1998
われは(ウミ)の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかない戀に泣くとかや
波のまにまに漂へば
赤い泊火(トマリビ)なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
汚れの現世(ウツシヨ)遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
 
平成10年
(1998年)
長命寺港歌碑           黄金の波にいざこがん
語れ我が友熱き心
 
平成10年
(1998年)
長命寺港歌碑副碑
琵琶湖周航の歌
大正七年
小口太郎作詞 吉田千秋作曲
われは湖の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
のぼる狭霧やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかないに泣くとかや
波のまにまに漂へば
赤い泊火なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長
瑠璃の花園珊瑚の宮
古いへの竹生島
の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
汚れの現世遠くさりて
黄金の波にいざがん
語れ我が友熱き心
 
平成16年
(2004年)
世里奈マキシシングル
「琵琶湖周航の歌」
われは湖の子さすら
旅にしあればしみじみと
のぼる狭霧やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかないに泣くとかや
のまにまに漂
赤い泊火なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い伝えの竹生島
の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
汚れ(けがれ)現世(うつしよ)遠くりて
黄金の波にいざがん
語れ我が友 熱き心
 
平成17年
(2005年)
高島市(旧今津町)HP
作詞小口太郎
原曲吉田千秋
われは湖の子さすら
旅にしあればしみじみと
のぼる狭霧やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかないに泣くとかや
のまにまに漂
赤い泊火なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い伝えの竹生島
の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
汚れ(けがれ)現世(うつしよ)遠くりて
黄金の波にいざがん
語れ我が友 熱き心
ページfooterに2005年の表示。合併により
高島市が成立したのが2005年、おそらく
今津町時代(周航歌資料館開設は1998年)の
ページを引き継いでいると思われる。
平成17年
(2005年)
彦根港
歌碑主碑
井村裕夫書
        矢の根は深く埋もれて
夏草き堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
   
平成17年
(2005年)
彦根港
歌碑副碑
平山茂書
われは湖の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松はみどりに砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森かげ
はかないに泣くとかや
波のまにまにただよへば
赤い泊り火なつかしみ
行方さだめぬまくら
今日は今津か長
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
れ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとりたゝずめば
比良も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
汚れのうつし世遠くさりて
黄金の波にいざこがん
語れが友熱きこ
 
平成18年
(2006年)
京都大学ボート部百周年、
医学部ボート部五十周年
記念DVD    京都大学
男声合唱団による斉唱
われは湖の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森蔭に
はかない戀に泣くとかや
波のまにまに漂へば
赤い泊火なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長濱か
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
汚れの現世遠くさりて
黄金の波にいざがん
語れ我が友 熱き心
 
平成19年
(2007年)
琵琶湖周航の歌
小口太郎と吉田千秋の青春
飯田忠義 p5
われは湖の子さすらひの
旅にしあればしみじみと
のぼる狭霧やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松が里の乙女子は
赤い椿の森
はかないに泣くとかや
のまにまに漂へば
赤い泊火なつかしみ
行方定めぬ浪枕
今日は今津か長
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い傳への竹生島
佛の御手にいだかれて
ねむれ乙女子やすらけく
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
西國十番長命寺
汚れの現世遠くりて
黄金の波にいざがん
語れ我が友熱き心
(われは湖の子・副碑より)
として掲載された歌詞
副碑に刻まれたのは「長濱」
平成22年
(2010年)
京都大学公式HP
(2010.12.19.)
は湖の子 さすらいの
旅にしあれば しみじみと
昇る狭霧や さざなみの
滋賀の都よ いざさらば
松は緑に 砂白き
雄松が里の 乙女子は
赤い椿の 森
はかない に泣くとかや
波のに ただよえば
赤い泊まり火 なつかしみ
ゆくえさだめぬ 浪枕
今日は今津か 長
瑠璃の花園 珊瑚の宮
古い伝えの 竹生島
仏の手に かれて
眠れ 乙女子 らけく
矢の根は深く 埋もれて
夏草しげき 堀のあと
古城にひとり たたずめば
比良も伊吹も 夢のごと
西十番 長命寺
汚れのうつしよ 遠くりて
黄金の波に いざがん
語れ我が友 熱き心
http://www.kyoto-u.ac.jp/
ja/profile/intro/symbol/
song02.htm/
平成22年
(2010年)
Wikipedia
(2010.11.30.)
われは(うみ)の子さすら
旅にしあればしみじみと
昇る狭霧(さぎり)やさざなみの
志賀の都よいざさらば
松は緑に砂白き
雄松(おまつ)が里の乙女子は
赤い椿の森
はかないに泣くとかや
波のまにまに漂
赤い泊火(とまりび)懐かしみ
行方定めぬ
今日は今津か長
瑠璃(るり)の花園珊瑚(さんご)の宮
古い伝え竹生島(ちくぶじま)
御手(みて)(いだ)かれて
眠れ乙女子やすらけく
矢の根は深く(うず)もれて
夏草しげき堀のあと
古城にひとり(たたず)めば
比良(ひら)も伊吹も夢のごと
西十番長命寺
(けが)れの現世(うつしよ)遠くりて
黄金(こがね)の波にいざ(こ)がん
語れ我が友熱き心
 



公開   2010.12.03.
改訂   2010.12.20.
改訂 三高歌集昭和三年版、1971年須藤リカ版、都はるみ版追記 2011.03.04.
改訂 ケイ・松永EP発売年訂正(1976→1971年) 2011.08.31.
改訂 誤記訂正、世里奈追記 2011.09.24.


琵琶湖周航の歌 トップ


BBSへはこちら経由で「三文楽士の休日」へ

三文楽士の音楽室 トップ

Copyright Satoshi Maeda@The Place in the Sun
三文楽士の音楽室
2007.12.31